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時にはひとりでもいいと思えばいい

 最近ドラマ「最高の教師」を観ていて、詩羽さんの歌に感動し、椎名林檎さんの『17』を知りました。
 メロディーも素敵ですが、特に歌詞が心に刺さりました。

 私もひとりで高校に通っていました。中学からの友達とは、どうもしっくりこなかった頃でした。楽しくないのにただくっついているだけでも、側からは友達に見えることでしょう。
今から思えば、仕事でもないのにって感じですね。

 無理に一緒にいて振り回されて、自分の時間がもったいないように思えて…ひとりでもいい、私は別にひとりでもいい! とふっきれました。

 そうしたら、不思議と本当の友達ができました。空いたスペースにはまるかのように。
 自分の周りから人がいなくなるのは恐ろしいことです。そんなに私は悪いこと、嫌われることをしたのか、魅力がないのかと凹みます。でも、ひとりになってみたら、見えるものがありました。それは、あたりまえのように、見守ってくれていた両親、好きな音楽を聴く自分の大切な時間、今まで話さなかったクラスメイトと接する時間などです。そして、面倒な人間関係をサッパリと断ち切り、気分爽快スッキリしました。何より自分に自信が持てた気がします。

 だからといって、劇的に自分を変えることはできません。しかし、ひとりで立つ舞台からの見晴らしは良く、今まで見えなかった景色や人が見渡せました。人を客観的に見られるようになった気がします。時に寂しさを感じることはありましたが、しだいに楽しく優しい友達が増えて、最後は楽しく高校生活を終えました。

 高校時代に限らず、新たな場所においても、人間関係の悩みは付きものです。成長していないのか、とも思いましたが、若い頃も今も、場所が変わればそれは繰り返されます。その度に、自分はひとりでも大丈夫なのだと、自分だけは自分の味方でいたいと思うのです。
 もちろん寄り添ってくれる方は大切にしよう、とは思います。そして、ひとりでもいいとは心に留めて人には言わず、仲良くしてくれる人とは交流したいと思います。

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