【小説】うつからの再生 1話(一大プロジェクト)

「おはようございます。」
「おはよう。」
「おーい、坂本さん。今日から新しいサービス開発のプロジェクトに入ってもらおうと思う。」
雄介は驚いた。
製品チームに所属して半年は過ぎたが、まだ異動の時期でもなく、なんとなく噂で聞いていたプロジェクトに自分がジョインするとは思っていなかった。
秋葉電気工業の主力製品は冷蔵庫などの家庭向け電化製品や企業向けの大型冷凍庫、冷却装置などであるが、そのプロジェクトは新しくメーカーが主導するクラウド型の企業向けのサービスと、一部を家庭向けサービスとして提供するものであった。

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