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植え付けられた感覚。

せっかくの学生時代。
勉強や部活。
バイト。
それと恋。

ピュアな恋。私はそんなのを夢みていた。
誰かを好きになって
LINE交換してみたり
電話してみたり…。
おはようって一言だけで緊張してみたり。

でもそんなのは想像に過ぎなかった。

私が好きになった彼は独立していて、人の事嫌いそうで、でも仲良い人にはとことん興味があって
笑顔が素敵な人だった。
友達は多いはずだしいつも人にちょっかいをかけられているけど避けている場面を何回見たか分からない。そのくらい、冷たい人ではあった。
背も高くて目も大きくて雰囲気は本当にかっこよくて魅力的だった。冷たい雰囲気でさえも彼にしかないもののように見えて素敵だった。

いつも話しかけても冷たくて言葉が詰まるほどだった。


やっぱりこの感覚。
私に植え付けられた変な感覚がある。
恋愛という恋愛でもなくピュアでもなく、こんなにも美しくないものなのか。そう思うほどに汚い感覚。

どうしてだろう。
心機一転して、好きになれたはずだった。
なのに、なぜか好きではなかった。

遂に私は恋愛が出来なくなったのか。

やっぱりいくら捨てたとしても捨てきれない。
この変な感覚を、自分を捨てきれなかった。



誰か、私を好きにならせて。
胸張って好きだ。恋してる。と言わせて。

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