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コロナでの3年間、卒業。

卒業まであと9日。
最後の対面授業。
最後の給食。
最後の昼休み。
最後の掃除。
最後の保体。
最後の学活。

最後が多くてより切なく感じる。
そしてコロナの影響によるオンライン授業。
もう学校に行く日は2日しかない。
ただでさえ話せる時間が少ないっていうのに私たちは顔を合わせる事も出来ないなんて虚しい。
オンライン越しじゃ寂しい。会って話したい。ちゃんと触れたい。ちゃんとこの目とこの体で感覚を覚えていたいのに会うことすら許されない。

この3年間、コロナで潰された事ばかりだったけれどここまで恨みが深くなる日が来るとは思わなかった。今までも恨んでいた。私たちの行事も時間も人との関係も奪ったコロナ。でもそれ以上に、いまコロナを恨んでいる。

時間はいくら惜しんでも帰ってこないし
いくら欲しいと思っても延ばせない。
泣いても苦しくても時間は過ぎるし
それと同時に物事もすべてが過ぎ去る。

この現実が私にとって1番辛い。時間を止められるなら止めたい。でも止めたくないとどこかで叫んでる。どうせ卒業式まで会えないから。
いくら会いたい話したいと願っても無駄だから時間を止めたところでそれはまた苦しいと思う。
やるせなくて吐き出せない気持ちが募っていく。

進路が違う人ばかりで県外に行く人も多いし次会えるのは成人式だと思う。でもこの感覚が変わらないわけじゃない。
同じ進路に進む人でも関係が変わるだろうし進路が違うなら余計に関係も何もかも変わる。
感覚を忘れたくないって思う。数年後、少しでもああ、この感覚この感覚って思えるくらい覚えていたいって思う。そしてこの感情を忘れたくない。
人生の中であまりにもお別れが多すぎる。
そのお別れの中でも卒業はすごく大きくて複雑。まだこの世に生きて20年も経ってないのに何度別れと向き合ってきたか分からない。

当たり前だけど永遠なんてない。悲しいけれど本当にどこにもない。
恋人関係でも友達関係でも、永遠なんてない。
7年も一緒にいる友達とこの先も変わらない保証もない。この3年間で仲良くなった子とも、もう3年もしたら話さなくなるのかもしれない。なんなら覚えていないかもしれない。
その頃には私にも相手にも別の人といるだろうし別の人と仲良くしてるだろう。当たり前な事だけどやっぱり悲しい。変わりたくないって思う。


出会いもあれば別れもある。
別れもあれば出会いもある。


別れを経験して強くなれる。強くなりたい。

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