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良いことがあると…(エッセイ)

良く言われる。

『良いこと、悪いことは半々』

……本当にそうなのか…?

そうなんだろうなと思う私と、
イヤイヤ、そんな訳ないでしょ?と思っている私がいる。仮に半々だったらのなら、もう少し良いことがあっても良いのに…。

自分で気付かないだけなのだが、何故、私の記憶は、結果が悪かったり、嫌な記憶ばかりが残るのだろう。

その記憶の残り方は何日も放置されたコンロの油のように、日に日にこびりついていく。ふいに思い出してはうわーっ!となるし、嫌に悲しい気持ちになる。

幸せだなと思うと、その後なにかが起きそうで怖くなる。

グラグラしてる、なんでだろうか…?

いつからこんなふうに考えて怖がるようになったんだろう。

自分というものがグラグラしているから、少しの事でぶれてバランスを崩しそうで、それが怖いとか、幸せだと思ったあとに何かありそう…と思うのだろうか。

もっと素直に、まっすぐに、『幸せ〜』
と思ってそれに浸りたい。

でも、やっぱりその幸せの後に起こる、頭がガーンッとするような出来事が起きる事を、ドラマや映画という創作物や、実体験をしているせいか、素直に喜べなくなった…。

でも、『それでもしょうがないと思う自分』と『嫌だ。ずっとそんなだったら身がもたない』と言っている自分もいる。

でも、良いこと、幸せな事があったのに、すぐに不安や怖いで覆われてしまうのも、もったいない事だとわかってる。


けれど、今の私は予防線を張っている。

それが、流れる月日によって、その予防線が緩くなる日が来ることを自分で自分に願ってる。




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