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一口目で感動したピザの味(エッセイ)

私の住んでる所では、小さい広場で毎年ピザの一番を決める大会を密かにやっている。
年々人々に知られるようになり、段々と賑わっているのを見るとなんだか嬉しい気がするが、その分人混みになるのは分かっているので、人混みが苦手な私の足は遠ざかってしまうばかりだが(笑)。

そんな私が参加したのは多分まだ大会が始まって最初の頃、というか初回だったような気がする。
たまたま広場を見ていたら開催されていたピザの催し。試しに一枚だけ食べてみようと美味しそうなお店のテントの前に行き、ピザを購入。と言ってもまるまる一枚、というわけではなく8分の1枚ずつに切られている1枚を購入する。
紙のお皿に乗っけられたピザは焼き立てというわけではないが、とっても美味しそうなお店のピザ🍕。
恥ずかしながら、お店のピザを食べるのは十何年かぶりのことでどんな味かと、ワクワクしていた。
いざ、いただきますと一口ピザを口に運ぶと…
なんということかっ!
少し口に入れただけなのにピザの旨味がじわーっと口一杯に広がった。少し冷めていてもこの旨味。凄すぎるっ!
ぴ、ピザってこんっなに美味しかったっけ!!か、感動するーっ!
こんなに美味しいピザ、今まで食べたことないっ!!!と。
恥ずかしながら大感動する私。
本当にこのときの感動は何年か経った今でもよく覚えているし、それから何度かお店のピザを食べる機会はあったがこの時程の感動を感じることはなかった。
もしかしたら、記憶が美化されているのかもしれないが、私の中での一番のピザはこの時に食べたピザ。
そう、思い続けるだろう。

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