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夜長は、苦手(エッセイ)

今は一番夜が長い時期は過ぎたものの、今でも夜は長い。

日が落ちるのは早いくせに、その分昇るのも遅い。その朝の暗さが私は何だか苦手。朝起きてカーテンを開けても、外がまだ暗いというのが何だか、あべこべに思ってしまう。

朝のまだ薄暗い暗さを見ると、起きたばかりなのになんとも言えない不安、そして恐怖を感じる。カーテンを開けて外を見ては、早く太陽が登ってくれればいいのにと毎日の様に思う。

せっかく早く起きられても、空気や部屋の明かりが重く感じるのだ。

◈◈◈

夜更かしをしたいと思っているときは直ぐ眠くなり夜更かしなんて出来ず、眠いから寝たい、と思う時に限って目が冴えてしまう。そんな経験は一度や二度ではない。

私は有り難い事に、夜眠れなくなる日は殆どなく、毎日眠れているのだが、それでも月の周期の影響や心理的な気持ちによって目が途中で覚醒し、眠れなくなってしまう時がある。

これが本当にやっかいで困る。

眠れないからとスマホやタブレットをいじる。アプリの漫画を読む、動画を見る。眠れなくなるループのオンパレード。

本当は一回起きるのが良いらしいが、今は寒くて布団の中で温まっていたい。
温かい飲み物を飲む気持ちにもなれない。私はただ、ただ、自分が睡魔に襲われるのを待ち続けるだけ。

それで寝不足なんて当たり前の事。

今の時期は夜が長い。

月明かりも深夜になれば明るいし、部屋の中は真っ暗にはならないけれど、それでも何処か心許なくてオレンジ色の電気を点ける。

今の時期の暗さは苦手。

でも、夜が短くなるにはまだ少しある。

夜の深さに比例するように、私の睡魔も深く潜っていく毎日だったら良いのに。


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