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少しの夜更かし(寝る前、エッセイ)

夜更かし、と言っても私にとっては…というだけで、世間一般では夜更かし、なんて言われる時間ではまだない時間。

けれど、何時もよりもこの日の私の目は冴えていて、眠気をあまり感じない。

それに、読みたい本もあった為、タブレットで寝る前に動画を見ていたのを少し止め、小川糸さんのエッセイ『今日の空の色』を読み進めていく。

丁度この日は雨が降っていて、夕方頃には少し収まったものの、また夜になると降り出していた日。

そんな雨のおかけで、少し涼しい夜。

私はいつもの様に少し窓を開け、扉がこれ以上開かない様に防犯のストッパーを窓に取り付け、最近は寝ている。

この日は扇風機入らずの丁度良い温度。

いつも聞こえていた住んでいる人の音も今日はしない。

静かな夜だ。

本を読み進めていると、雨の音が、開いている窓から聞こえてくる。

それが無音ではない丁度良いBGMとなり何だか少し心地が良い。

たまに走る車の音も、雨のせいでいつもとは違う音に聞こえる。

小川糸さんのエッセイは読みやすく、日記の様に文章が書かれているので、寝る前に程よく没頭出来る。

鎌倉での暮らしの日記は、読んでいる私を、小川糸さんが仮住まいとして住んでいた場所へと連れて行ってくれる。

照明を少し落とし、雨の音と、鳥の鳴き声や虫の音に耳を済ましながらの読書。

さあ…、段々と瞼に重さを感じるようになってきた…。

そろそろ寝ようかな〜?の合図だ。

中々味わえない今日のような夜。

私はこんな夜なら毎日でもあって欲しい。

そんな事を思いながら、小川糸さんのエッセイをきりの良いところまで読み、寝ようと思う。

皆さんも、おやすみなさい。


良い夢を……。

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