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ココロオドル。ショート(小説)

ココロオドル。

カタカナで変換された文字。
何だが凄く軽く感じる。
文字の威力が一気に無くなった気がした。

連絡をしようと思って、やめた。心躍る、なんて、どんな内容の連絡なんだ。

「でも……、顔が見たかった……」

こんな変な文章で送れば、何これ?って返信がすぐに来そうな感じがした。それで、テレビ電話しようっておねだりしてみたかった。
だけど、私にはそれが出来なかった。

なんだか、邪魔になったら嫌だなって思ったから。

「せいじー、会いたいー」

私は持っていたスマホを一旦優しく絨毯の上に置いた。私の彼氏、誠司は今大学の野球部の合宿で遠方に居る。

なかなか連絡は繋がらず、すれ違い気味の毎日。
それでも、ちゃんと連絡を文面でしてくれる所が私は大好きだ。

「……もう一度……、してみようかなー」

スマホを持っては置いて、持っては置いてを繰り返している私。早く連絡すれば良いのに…、と、もう一人の私が言っている気がする。

意を決してスマホを持ったとき、

〜♫とスマホが鳴った。

そこに書いてあった名前は、私の大好きな人、誠司からだった。

他、アプリで書いたものになります。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

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