「週刊ふぇれっと」制作の裏側

こんにちは、チーム句読点の母です。
12月ツイタチに雑誌「週刊ふぇれっと」の冊子版の販売を開始いたしました。

デジタル版、冊子版が出そろい、これにて「週刊ふぇれっと」が本当に完成したわけです。

「売れるかしら・・・10冊くらい売れれば嬉しいな。」
なんて、個人で制作したものなので、このように結構弱気でいたところ、、、
嬉しいことに販売数は50冊を超えました。
ありがとうございます。

現在フェレットと暮らしている方、これからフェレットをお迎えしようとお考えの方、フェレットは飼っていないけどチーム句読点が好きと言ってくださる方など、様々な方にご購入いただいていて、本当にうれしい限りです。

今回は、次回の制作に活かすためにも、「雑誌制作のためにやったこと」を記録しておこうと思います。

また、もしこの記事を読んで
「週刊ふぇれっと」を応援したい!
継続して制作してほしい!
と思ってくださったならこれ幸い。
ぜひこの記事のシェアや、ページの下の一番下にある「サポートする」から少額でも構いませんのでサポートいただけたらモチベーションになります。

そして、サポートいただいた資金は制作費に全額当てさせていただきます。

現時点での使い道は具体的には以下です。
また、この先他にも費用が発生すると思うので、ぜひ活用させていきたいと思います。

  • ご協力いただいた皆様へ雑誌販売価格を超特別価格で提供

  • 取材が必要な特集を組む際の、交通費や取材協力の謝礼

  • 読者プレゼントなどのイベント景品費用

フェレットたちの体のように長〜〜〜く
続けていきたいと思いますので、もしご賛同いただけましたらよろしくお願いイタチます。

それでは、本題に入ります!

企画・募集

企画

2022年8月。
企画、と言っても相当ゆるいものでした。
なにしろ「2~3人の有志を集めて、8ページくらいのフォトブックを”雑誌風”に作ってみよう!」と言った思いつきからスタートしたものだったからです。

フェレットを愛する数名でニヤニヤと楽しむための趣味・遊び。
販売するなんて考えてもいませんでした。

想像してみてください。
わが子の可愛い写真が、「雑誌」に掲載されるということを。
印刷されて、製本されて、手元に届いたとき。
ページをめくると、可愛いフェレットたちがこちらに視線を向けていて、その中に、ひときわ輝く笑顔(変顔かもだけど)を向ける我が子がいるのです。

感動しちゃう。

想像しただけでニヤニヤ。涙腺ゆるめのあなたなら涙も。

このデジタルの時代、すべてが画面の中で保存・管理できるのに、あえて「フォトブックを作る」。

この体験は今の時代だからこそ貴重なものになるなぁと思いました。

わが子だけの写真集になっても構わない、やるぞー、と。決意したわけです。

本当にそんな軽い気持ちとワクワク感だけの、小さな小さな企画でした。

印刷・製本会社の調査

フォトブックを少部数で印刷製本する。

以前、企画系の仕事をしていた中で、印刷や製本コストのイメージは「少部数ほど高単価」。

技術向上によるコスト低減が実現しても、この概念は昔から変わりません。

それでも、完成品の量と質によるとは思いましたので、制作会社のサイトをいくつも訪問し、完成イメージをかためました。

以下についてを選定ポイントとしています。

  • デザインデータの入稿形式

  • 少部数での予算感

  • ページ数の制限

  • 印刷用紙の種類

デザインアイテムの持ち合わせがしょぼい私

特に入稿データがネック。
通常、Adobe製品(illustratorやPhotoshop)でのデータ作成が一般的だと思っていたので、デザインツールとして「PowerPoint」「Canva」しか武器の無い私。
PowerPoint入稿は受け付けていないと思ったので、「オンラインでデザインできるサービスのあるサイトがいいな・・・」なんて考えていました。

オンラインデザイン可能なサービスの中から、部数やページ数、印刷用紙の種類などを確認して、「やっぱり1冊2,000円は覚悟しないといけないな・・・」と、ため息をついていた頃。

「ラクスル」

の広告が目に入りました!

それでも最初は「どうせラクスルさんはAdobe製品入稿なのでしょうねぇ」とダメ元でページを開いたのです。

まさかまさかの。
PowerPointデータOK!!!しかもテンプレートもある!

私、歓喜!

さらに、1部から印刷可能!
ページ数や用紙の種類も豊富!
本物の「雑誌」に近づけられる選択肢!
そして、お安い!!

本当に本当か?
何か注意すべきポイントがあるのでは?
と時間をかけてあっちこっちサイト内をめぐり調査をし、ようやく自分が持っている武器で低コストかつ高品質での完成を目指せそうだということがわかりました。

よかった・・・

ほっと胸をなでおろし、我が子を抱っこして踊りました。yeah!!

嬉しくて羽がはえたころん

募集

Instagram投稿をきっかけとしてほぼ”ノリ”で立ち上がったこの企画。とはいえ「うちの子も雑誌に載せていいよ~」という方を募集しないと、本当に我が家のチーム句読点写真集となってしまう・・・

まずは募集をかけました。
その時Instagramのストーリーズにアップしたのがこちらのアンケート。

アンケートをとったストーリーズ

その結果、反応してくださった方が総勢20名!
「3名程度の有志」を想定していた私にとって、想定外のことでとっても驚きましたが、「(まぁ本当に写真を送ってくださるのはこの中から良くて半分、確実なのはせいぜい2~3人だろう)」とまだ半信半疑。

それでも、たくさんの方が参加してくださるなら特集テーマは複数あった方が良いと思い、当初考えていた「ゆっくり眠れるお部屋」以外に「もぐるの大好き!」「カメラ目線いただきました!」を追加。

3つの特集で1つの雑誌を作る。なんか、雑誌っぽい♪

アンケートフォーム作成

協力してくださるみなさんとのやり取りをスムーズに行えるよう、アンケートフォームを探すことに。

画像に加えて必要情報(フェレットちゃんのお名前や、飼い主さんのニックネーム、写真のエピソードなど)を送っていただくため、ぴったりなアンケートフォームを探すことにしました。

いくつか探してみて、候補は2つに絞られます。

・Google Forms
・formOK

候補①:Google Forms

これは使用したことがあるのでフォーム作成も簡単♪

早速フォームを作成し、ふぅちゃんママにご協力いただいて、Google Formsでの回答をしていただきました。

「Googleにログインしないといけないみたいです。ログインして、回答しました!」

とのご連絡。

え!

調べてみると、「画像添付が必要な場合、Googleアカウントにログインして回答する必要がある」とのこと・・・

つまり、応募いただくみなさんが
・Googleアカウントを持っている必要がある
・ログインするのでアカウント(メールアドレス)が私に知られる
ということなのです。

大抵の皆さんがアカウントをお持ちだろうとは思ったのですが、ログインとか煩わしいし、なんとなくハードルになる気がする...と思い、却下。

候補②:formOK

アカウントなどの登録がなくても”ゲスト”として応募可能な方が気が楽かと思い、探したところ、「formOK」を見つけました。

大抵のアンケートフォームサービスは、「画像添付機能は有料プランのみ!」が多いのですが、「formOK」では1アカウントにつき容量100MBまでは無料で使用可能!

1人2~3枚応募 × 10人 = 100MB以内いけそう!
(1枚大きくても2~3MBくらいと想定)

2つのアンケートフォームを比較

候補①:Google Forms

■メリット:無料で使用可能、フォーム作成簡単、画像の容量制限なし
■デメリット:画像添付が必要な場合、Googleアカウントにログインして回答する必要があるので、アカウント(メールアドレス)が私に知られる&ログインが単純に面倒くさそう

候補②:formOK

■メリット:無料で画像添付機能付き、フォーム作成簡単、回答者のアカウント登録等は不要
■デメリット:1アカウントにつき画像容量100MBまでの制限あり。回答保管期間30日

formOKのデメリット攻略戦略

  • 2つのアカウントでフォームを作成し、10名ごとに分散して回答をもらえれば容量的には十分利用可能(夫の協力を得て、2つのアカウントを作成)

  • 回答内容も30日以内にダウンロードしておけば問題なし!

募集開始

Instagramで反応してくださったみなさんに募集要項をお送りしました。
結構な長文ですが、お互い認識違いを起こさないように慎重に書いたことが良かったのか、割とスムーズにご協力いただけました。


ご案内文章(前半①)
ご案内文章(前半②)
ご案内文章(後半)

アンケートフォームを上手く使えなかった方も数名いらっしゃったので、その場合には、写真と回答必須事項をInstagramのDMにお送りいただくように依頼しました。

ちなみに今後は
「うちの子も次回載りたい〜!」なんて嬉しいお声をいただけて、応募者が増える見込みがあるため、次回以降は、応募者全員掲載になるかは微妙です。でもできるだけたくさんのかわいこちゃんを載せたい。

募集締切

結果・・・18名の方からご応募いただきました!!
中には複数テーマへ応募してくださった方もいるので、延べ30応募を超えました・・・!
予想の10倍の応募により、「8ページじゃ写到底足りぬ・・」と嬉しい悩みを持ったものです。
ページ制限はこの時点で撤回。必要な数だけページを作ることにしました。

制作開始

レイアウトに悩みまくる日々

ページ数を制限せずと言っても、写真を全部を使うとなると、ページ数が増えすぎてしまったり、雑誌全体のバランスをとるのが難しくなったりもするので、少し選ばせていただきました。

本当は全部載せたかったのですが、ごめんなさい!

しかし、ここからが長かった・・・

特集3つをどのように構成しようか・・・

「1応募1ページに、写真を大きく表示する」くらいしか考えられず、はてどうしたものか。

写真に対して、みなさんの愛情あふれるコメントをいただいているので、それも写真を引き立てるように掲載したかったのです。

ここにきてようやく、写真集や動物雑誌を読み漁るなどしてレイアウトを勉強する私。遅いよと突っ込まれそうですが、何しろこんなに写真が集まると思っていなかったので呑気にしていたわけです。(言い訳)

1枚の写真ならこんな感じかな、3枚あるからこれはこう・・・いや、こうの方がいいか・・・
フォントはこっちかな、こっちの方がおしゃれかな・・・
なんて試行錯誤しては、飽きて句読点を撫でまわしてみたり。
そんな日々を続けていたらあっという間に

1か月経過・・・

「やばい、これじゃあ(すでに無理は承知だったけど)週刊じゃなくて年刊になっちまう!」

ある日突然こんな叫びをした私、ようやくお尻に火がついて仕上げを始めました。

レイアウト完成、デジタル版公開!

長らくお待たせしていた「週刊ふぇれっと」がようやく完成し、デジタル版公開へとたどり着きました。
noteで公開していますので良かったらこちらの記事からご覧くださいませ。

「週刊ふぇれっと」完成!

デジタル版公開を告知し、見ていただいた方から「冊子販売はありますか?」といったお問い合わせもいただきました。嬉しい!

ご協力いただいた方からも「可愛く紹介くださってありがとうございます!」と言った感想をいただき、作ってよかったと安堵しました。

印刷用紙を決める

デジタル版公開でホッとしたのも束の間、いよいよ最後の段階、冊子制作へと進みます。

ちなみに、冊子版はデジタル版にはない「特別ページ」を追加していて、冊子のプレミアム感を出していますよ!

さて。ラクスルで使用できる用紙の種類、ざっと10種類を超えます。
光沢ありなしや厚さを選べます。

用紙の説明を読んでもイマイチ実感がわかなかったので、サンプルを取り寄せます。無料ありがたい!

届いたサンプルを触ってみて、手元にあるファッション雑誌と比べながら、表紙はコレかな、本文はコレかな、と候補を絞ります。

当初は印刷部数の関係でコストを抑えるため、フリーペーパーの感じで薄めの用紙でも十分かなぁと思っていました。
多分、それはそれで良い味出たと思います。

だかしかし!

私は欲を出しました。
ファッション誌をながめていると、薄い用紙と厚い用紙が使い分けられており、その見た目の違いにも発見があります。

やっぱり、厚い用紙の方が高級感も出るし、写真も映える。し、手に取ったときの感動が違う気がする。と。

この部数を刷れるならこの厚さにしよう、など計算しまくって、最終的には満足のいく質、厚さの用紙を選ぶことができました。ほっ。

販売価格を決める

せっかくご協力くださったみなさんにはお手頃価格でお渡ししたい。一般販売価格は在庫分を考えてコスト分は回収できる価格にしたい。

印刷部数によって費用も変わるので、費用と売上がトントンになるくらいのラインはどこかを考えながら、計算しました。

この計算に実は1週間くらいかけました。笑
Excelの関数を駆使して、価格表を作成するなどしていたら時間が経ってしまったのです。(表計算とかが好きなのです。時間かけすぎだけど。)

ここでもふぅちゃんママに相談します。

「この金額、どうですか?」と。

返事は
「その金額だったら嬉しいですが、本当に損してませんか?むしろ利益が出てほしいと思っていますよ。梱包材の費用とかもちゃんと入ってますか?」

厳しくも温かい気持ちのこもったお言葉にハッとしました。
そんな風に思ってもらえているのか、と。

私は、ご協力いただいただけでも十分に嬉しかったので、できればプレゼントしたいとすら思っていました。
ただ、やはり制作費用と送料を考えるとまるまるプレゼントはちょっと難しい。でも、費用負担いただくのってどうなんだろう?と。
そわそわしていたわけです。

でも、ふぅちゃんママにお返事をいただいて、私がもし逆の立場だったらと考え直しました。

詳細は割愛しますが、相談させていただいたおかげで無事販売価格も決まり、販売方法も決定しました。

お疲れでやんす!おやつくれでやんす!

販売方法はメルカリとアズカリ

メルカリは聞いたことがある方・利用したことがある方も多いかと思いますが、フリマアプリです。

それに対して、アズカリとは?
アズカリとは、SNSでの取引が増えたこの時代にぴったりな取引の仲介をしてくれるサービスなのです。
SNSで相手のことを全く知らないため、お金を払っても商品が届かなかったり、逆のこともあり、トラブルが多いそうで、トラブル防止のための第三者という役割を果たすのがアズカリ!

しかも匿名発送もできるので、お互いに安心なのです。

他にもフリマアプリやネットショップサービスも比較しましたが、以下3点をポイントとして、メルカリとアズカリを選びました。

・匿名配送が可能
・販売手数料
・配送料金

一般販売でもご好評いただきました

ご協力者への販売も無事完了し、いよいよみなさんへの販売スタート。
ご協力者の皆さんがInstagramで「届きました!」とストーリーズなどへ投稿してくださったおかげで、自然と情報が拡散され、「一般販売はありますか?」などお問合せをいただきました。

我が子が掲載されていなくても買う人っているのかしら?と思っていたのでこの反応をいただいたときは嬉しさと同時に驚きました。

少なからず、フェレット専門の雑誌を待ち望んでいる方がいるのだとわかって、これも次回作へのモチベーションとなっています。

最後に

ここからは母の独り言です。

本文中でもアピールしちゃいましたが、本当に有難いことに
販売前から、いや、販売する発表すらしてない時期に
「週刊ふぇれっとほしいのですが、どこで買えますか??」
とお問い合わせくださる方がいて。

正直、こんな素人が作った冊子を
お金を出してでも買いたいと思ってもらえるなんて
思ってもいませんでした。

嬉しいよりも先に驚きました。

一生懸命制作したし
ご協力いただいた方々の愛情を私なりに最大限
ページに表現しました。

それでも書店で売られている雑誌のクオリティには
到底およびません。

デジタル版だけで十分なんじゃないかなと
何度思ったかわかりません。

でも、デジタル版を見て
「冊子もほしい」と思ってくださった方がいる

この事実を受け止めて
心を込めて梱包して
お礼のメモをつけて
クロネコヤマトの営業所へ走りました。

無事届いてお喜びのメッセージをいただいたり、
Instagramに投稿いただいたり。
誰かのその投稿を見て、「週刊ふぇれっと」を知って購入くださった方がいたり、次号にはうちの子も掲載されたいとアツいメッセージをくださった方がいたり。

ご協力くださった方の中で
「近くにフェレ友がいないので、Instagramでのつながりがとても貴重です」という方がいらっしゃいました。

SNSという場所は、全国、世界各地どこにいてもつながることが出来るから、私もこうして雑誌を制作することができました。

SNS疲れなどネガティブな話も聞きますが、SNSを無理に利用する必要はないとも思いますし、自分の都合の良いように利用できるのがSNSの良いところだと思うので、自分がどうしたいのか、何を求めるのかを探しながら、上手につながっていけると良いなと思います。

7,000文字を超える長文となってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
次回作、その次、その次もずーっと続けられるように頑張りますので、みなさんも楽しんでご参加いただければ幸いです♪

サポートは雑誌内容を充実や、雑誌価格への還元などを実施します。 良ければサポートお願いイタチます!