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第5節 VS藤枝MYFC(H)

■スターティングメンバー

●モンテディオ山形(※敬称略)
GK:後藤(雅)
DF:吉田、熊本、西村、川井
MF:高江、南、氣田
FW:坂本、有田、イサカ

スターティングメンバー 4-2-1-3

■結果

モンテディオ山形 0-1 藤枝MYFC
得点者
山形:
藤枝:榎本(後半67分)

■マッチレポート

開幕2連勝からの2連敗と足踏みしてしまった山形、開幕から未だ無得点かつ3連敗で最下位に沈む藤枝。両者ともに浮上のきっかけとなる勝ち点3が欲しい試合ではあったが、終始試合をコントロールしたのはアウェー藤枝であった。

互いにボールを保持し、効果的にボールを出し入れすることで前進していき、サイドを起点にゴールに迫っていくという似たようなチームスタイルではあるが、この試合では藤枝が攻守ともに山形を圧倒した。
前半3分、浅倉が左サイドでボールを受けると山形DF2枚を華麗にかわし、シュートを放つも枠の右に外れる。さらに前半14分、ドリブルで駆け上がってきた浅倉から、左サイドの中川にボールが繋がると、最後は中に飛び込んできた杉田にラストパスを送るも、あと数センチ届かずネットを揺らすことができない。しかしまだまだ藤枝の波状攻撃は止まらず、前半22分にはまたしても浅倉の決定機。続けて23分には、テンポよくパスが繋がり左サイドを攻略した永田のクロスにシマブクが頭で合わせゴールを脅かした。前半だけでシュート10本を浴びせるなど、藤枝の猛攻に対し山形が耐え凌ぐ前半であった。

山形は後半頭から、有田を高橋に替え、前線でタメを作れる選手を投入。打開策を見つけていきたいところではあったが、後半も変わらず藤枝の攻撃が続いた。後半54分には、良いビルドアップの中から浅倉がバイタルエリアからミドルシュートを放つも、ここは後藤がファインセーブ。この試合、ボールを保持できず難しい試合となった山形ではあったが、完全に試合が崩れなかったのは、GK後藤の活躍があったからだろう。しかし後半67分、その牙城が遂に崩れる。攻撃を牽引していた浅倉、中川でボールを運ぶと、左で待つ榎本にボールが渡る。フリーでボールを受けた榎本は、冷静にコースを狙ったシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。藤枝が今シーズン初得点をもぎ取り、先制に成功する。山形は開幕から5試合連続の先制点を献上。またしても追いかける展開となってしまったが、さらに後半76分にはイサカが危険なプレーで一発退場となり、数的不利の状況に陥ってしまう。その後は反撃を見せも、藤枝の統率された守備に完封され、試合はそのまま0-1で終了。藤枝はアウェーで今季初勝利を掴んだ。一方、山形はリーグ戦3連敗、公式戦4連敗と暗いトンネルから抜け出すことができない状況が続いている。

昨シーズンの8連敗という数字が想起されてしまう中ではあるが、中3日の24日(日)には次節、アウェーいわき戦が控えている。何としても勝ち点3が欲しい試合、6位いわき相手にどのような試合を展開するのか、注目していきたい。

(ライター:太田隼矢)

■インタビュー

・ホーム2連戦、悔しい連敗という結果になってしまいましたが、試合を振り返ってみて、いかがでしたでしょうか?

A.ピッチに立っていた選手は90分間戦い続けていたと感じています。誰一人諦めている様子はなかったし、改善しようと努力していたことはピッチの近くで見ていた自分が1番感じたことです。内容のことを言えば藤枝が良くて、ここまで勝ててなかったことが疑問に思うほど良かったです。だから、自分たちに疑問を持ちすぎることが1番良くないかなと思ってます。

・試合終了後、やはり誰よりも早く全員のもとに声を掛けにいく姿が見えました。苦しいチーム状況だと思いますが、どのような声掛けをしていたのでしょうか?

A.試合に出てない選手が不貞腐れるところは見てられないでしょ。「頑張ってた」と伝えただけです。

・次節はアウェーでいわきFCとの試合です。前節は甲府に1-1、前々節は熊本に6-0と大勝。かなり手強い相手かと思いますが、いわきFCに対してはどのような印象を受けていますでしょうか?

A.強いですね。ただ、切り取るところが数字だけになると気が引けてしまうと思います。自分たちと向き合い、もう一度強い意志で戦うだけです。

・選手と同じ気持ちで、熱く応援するサポーターの方々に向けて、こういう状況だからこそ安部選手からぜひ熱い一言をいただけますでしょうか?

A.ひたすらに応援し続けてほしい。どうやって始まったかではなく、どうやって終わるかが何よりも大事。不安になったり、疑うことは決して罪ではないと思ってます。だからこそ寄り添ってほしいし、支え合いたいし、鼓舞してほしい。
なぜなら「優勝」を目指しているのだから。

信頼なくして友情はない。誠実さなくして信頼はない


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