親孝行を考える年齢になった

2024年、お風呂の浴槽にお湯を張り、入浴剤のバブをぶち込み、小さな幸せを噛み締めていた時、その湯の暑さによって記憶が蘇った。
幼い頃の私は暑いお風呂が苦手で、よく駄々をこねた。その度に母は浴槽を掻き回しながら水を足して、私が入りやすいようにと湯を様してくれたのだ。
そんなことを一人暮らし4年目にして思い出し、両親からこれでもかと言うほどの愛情をもらって生きて来たことをじわじわと感じた夜。親孝行がしたいと思うようになった。さて、親孝行とは一体なんだろう。

調べると…
親孝行__子が親をうやまい、親につくすこと。孝行。

演劇的な考えかもしれないが、どうしたらこれをしたことになるのだろうか。敬うことや尽くすことを可視化するには、そういった行動を取るしかない。では、どんな行動がこれに当たるのだろう?
「難しく考えすぎだ」と笑われてしまいそうな気もするが、一般的な親孝行の形は旅行をプレゼントするとか、孫の顔を見せてやるとかそういうものを想像する。それらがどうにもしっくりこないのである。
私に子供はいないので孫の顔を見せてあげることはできない。それが目的で子供を授かるのも違う気がする。旅行をプレゼントしたいけども、今のところ貯金残高が虫の息なので、馬車馬の如く働いてもいつお金が貯まるのか見当がつかない。

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