エッセイ ③ポンくんとクリスマス
この絵は大手石油会社のカレンダーで使ったものだ。カレンダーは生き物で、旬が過ぎてしまえば捨てられてしまう運命となる。20万部発行されたと聞くが、国内で目にしてくれた人を探すとすれば砂漠でコインを拾うようなものである。
であれば、読者の皆様に観ていただきたく、埃りを払いのけ原画を引っ張り出した。「創作童話」として世に生まれたもので、絵の裏には当然物語が書き添えられている。
ざっとこんな内容。「クリスマスが近いというのに、サンタは年老いてしまい、どこにも行けなくなったと打ち