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英語の発音について僕が思うこと

英語を話していて一番つらいのは相手に聞き返されること。ある発音講師が言っていて本当にその通りだと思った。通じないと露骨に「は?」という顔をされたりするし、あれはなかなかつらい。

僕の友人は英語の授業でcoffeeを頑張ってカーフィーと言ったらクラスから笑われたと言ってた。そういうのは嫌な経験になってしまう。発音から英語が嫌いになってしまった人はたくさんいると思う。

英語学習において、文法単語が不要と言う人はいないけど、発音についてはけっこう意見が分かれる。発音なんて通じれば何でもいいんだ!派の人もいるし、逆に発音にコンプレックスを持ってしゃべりたがらない日本人も多い。どうして人によってこんなに考えが違うんだろう?そもそも通じる発音って何だろう?
僕は学校であまり発音は教わらなかった。授業では先生が音声を流して、それに続いてみんなが一斉に棒読みをするだけだから、一人一人の音なんて誰も聞いてない。テストだって読み書きするだけだし、点数を取るためには音は重要じゃなかった。(今は少し変わってるのかもしれない)
発音学習について、みんなの認識が一貫していないというのは、ある意味教育課程で取りこぼされているから、とも言えるんじゃないだろうか。
だからこそ自分の経験を書いてみたいと思った。

海外旅行で渡航理由を聞かれて、Travel(旅行)が通じず、Trip(旅行)でもダメで、Sightseeing(観光)でやっと通じた事があった。/r/の発音は難しい。フィリピン留学でも、初日に先生からどのくらいの期間勉強するのか聞かれて、Three month(3ヵ月)と言ったけど通じなかった。どうやらtree(木)になってしまっていたみたいで、数字すらうまく言えないのかと初日からショックを受けたものだ。でも語学学校の先生は、生徒の訛りを理解して多少間違っていても感じ取ってくれる。そこに甘えてしまうと、学校を出てからぜんぜん通じない、なんてこともあるから大変だ。

他にも日本語の「あ」に似たような音が英語にはたくさんあって、ある程度日常会話ができるようになってからも、そのあたりは結構ごまかしながら乗り切っていた。ある時、先生からheard(聞いた)とhard(硬い)の発音を混同していると指摘されたのをきっかけに、ちゃんと発音の勉強をやろうと決意。似ている音だけど意味が違う、という単語はたくさんある。

そんな経験から、2023年のカナダ留学に向けて、発音矯正を始めた。
実際に4か月ほどのトレーニングを積んでからカナダに渡航して感じたのは、発音に関する基礎知識があると、耳に入ってくる情報がぜんぜん違うものになるということ。新しい景色が見えた気がした。

語学学習はスポーツで言うフォームを身に着けるところからスタートさせよう、というアドバイスがとても役に立った。
なぜ球児は素振りをするのか?→早く上達するため
型や基礎があって初めて、上達するベースを作っていける。海外に住めば発音は勝手に良くなると思っている人は多いかもしれないけど、そんなに簡単にはいかない。

フォームを身に着けないと、適当にバットを振り回してボールに当たればラッキー!みたいなしゃべり方になってしまう。僕が「あ」っぽい音を出して通じれば良いやと考えていたように。フォームを身に着ければ、ボールに当たった時に、この音で良いんだと正解の音を自分の中に残せるし、通じなかったら、どう通じなかったかを分析できる。そういう意味で発音についての基礎知識を身に着けておくことが大切だと留学先で強く感じた。

後は、発音は文化と直接つながっているということ。これも面白いポイント。そのあたりも含めて、留学の実体験としてまとめていきたいと思う。

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