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お金のキホン!番外編「スタグフレーション」とは?

駆け出しFPの清水です!
以前の記事で「インフレ」「デフレ」について書かせていただきましたが、今回は関連ワードとなる「スタグフレーション」について書かせていただきます。
以前の記事はこちらをご参照ください。
お金のキホン!「インフレ」と「デフレ」の仕組みとは・・・

スタグフレーションって何??

スタグフレーションとは「経済の停滞」を意味する「スタグネーション」と物価の上昇を意味する「インフレーション」を掛け合わせた造語です。経済が停滞して失業率が高止まりしている中での物価上昇状態を意味します。
通常の不況であれば、低金利政策や財政出動により通貨の市場流通量を増やして経済を刺激することができます。しかし、スタグフレーションの状況で経済を刺激すると、物価の上昇に歯止めがきかなくなる可能性があり、最悪の場合、自国通貨の暴落という状況に陥りかねません。

スタグフレーションが起こると生活への影響は?

物価上昇と景気の停滞により生活にも影響が出てくる「スタグフレーション」ですが、実際どんな影響が出るのでしょうか?近年で起きた事例とともに紹介いたします。

◇オイルショックによる物価上昇

経済の状況にかかわらず生活必需品の供給不足が起きると、物価が上昇します。日本で起きたオイルショックは、1970年代におきた第4次中東戦争の影響による石油価格の引き上げ原油の供給制限が原因です。経済が停滞しているなかで、輸送費の高騰や生活必需品の品薄などにより物価が上昇したのが一因となります。

◇円安が原因の輸入価格上昇

円安ドル高になると、輸入品が上昇します。モノやサービスの供給を輸入に頼っていると、円安の影響を強く受けて物価が上昇するのです。国内の経済が停滞している中、2022年に入ってからアメリカの利上げに伴う円安の影響で物価が上昇し、日本ではスタグフレーションに陥る可能性が高くなります。

スタグフレーションから資産を守るためには?

スタグフレーションが起こることで、将来の見通しが立てにくくなってしまうため、資産を守るために何かしらの行動を起こす必要があります。

◎資産の分散

スタグフレーションの状況では物価が上昇しお金の価値が下がるため、現金以外に資産を分散することが効果的です。不動産や金などの現物資産はデフレーションやインフレーションに強く、物価の影響を受けにくい特徴があります。
資産の分散について解説した記事は以下から読むことができます。
資産形成の王道!「長期・分散・積立」とは・・・

◎外貨で資産を持つ

日本円だけでなく米ドルなどの外貨で資産を持つことが、スタグフレーションの対策として効果的です。日本円と米ドルで資産があると、どちらかの価値が下がっても一方の価値は上がるため、リスクが分散されるのです。
外貨で資産を持つ方法は、外貨建ての積立保険や、FXなどがあります。

まとめ
今回は番外編としてスタグフレーションをご紹介いたしましたが、普段の生活にも影響を与えるので事前に備える必要があります。自分の資産を守るためにはどうしたら良いのか?というのは人生100年時代では永遠のテーマとなります。
弊社では資産形成についての相談窓口を設けておりますので、お困り事やご相談がございましたらお気軽にご連絡くださいませ。

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CFPコンサルティング
清水


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