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上野・寛永寺~谷中霊園プチ散策

先日、上野の森美術館の「兵馬俑と古代中国 秦漢文明の遺産」展に行った話は書いたが、

微妙に時間が余ったので、そういえば、上野にはよく行くのに寛永寺には行ったことがないなあ、と思い、ちょっと寄ってみることにした。

西洋美術館や科学博物館の裏手くらいに門があったはず、と思い、調べもせず行ってみると、記憶は正しかった。でも、閉まっているので、入れないのかな?と一瞬思ったが、横のほうに入り口はあった。
上野公園内と違って、歩いている人は数人で静かな雰囲気。


開山堂の中は、写真撮影はできないが、仏像などが鎮座、心が洗われる。
入館料は無料だが、パンフは300円。
記念にいいかな、と買ってみて正解。

自分が、ここが寛永寺、と思っていたエリアはほんの一部で、まだ霊園と根本中道があるのだ。パンフの詳しい地図に従って、まずは霊園のほうに行ってみる。
こちらの中に、徳川の6名の歴代将軍(4、5,8,10,11,13)の霊廟があるが、それは残念ながら、非公開。でも、門は素晴らしかった。


そして、寛永寺本坊(根本中堂)へ。

こちらも、中は撮影禁止だが、薬師如来三尊像のほか、きらびやかな装飾は目を見張る。
展覧会に行ったら、これで2000円ぐらいとられそうだが、ここも無料。

こちらの境内は結構広く、様々な碑もある。


門にも葵の御門が。

さて、十分満足して、上野より鶯谷駅のほうが近そうなので、そちらから帰るか、と歩き始めたら、道路の向こうは谷中霊園。「慶喜公の墓」への道順が書いてある案内板も出ている。
せっかくだから、そちらも行ってみることに。

何度か曲がったが、すぐに分かった。

バチバチ写真を撮っていると、うしろからおじさまがのぞき込んでいてびっくり。
「ここで写真撮っちゃいかん」と言われるのかとびくっとしたが、このおじさま、その後いろいろ説明してくださった。

慶喜公のお墓の形が他と違うのは、仏教ではなく神道だから。
天皇陛下に忠誠を尽くすため、仏教を捨て、神道一本に心酔したそうだが、そのため、「寛永寺」には入れてもらえず、ここにあるのだ、と。
墓碑が一部欠けているのが少し気になったので聞いて見たら、恨みを持つ人が壊したんだとかいう人もいるが、これはたまたま、ひびが入っていて自然崩落なのだと。
近くにある徳川家の墓の説明だけでなく、他の有名人の墓の場所も教えてくださり(でも、芸能人などは、さほど興味もなかったので)、渋沢栄一の墓だけ行ってみることに。

渋沢栄一の墓は、慶喜の墓が見守れる場所に建てられている。

渋沢栄一さんにお願いすれば、1万円札をいっぱい手にできるかもしれませんよ~と言われたので、念入りにお参り。

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