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園江のぼやき部屋

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音楽や本についての所感、その他諸々ぼやきます。気分を害しても、謝りません。
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#エッセイ

【エッセイ】雨のち晴れ

 夏の夕方。一日の暑さが盛りを過ぎようとする頃。  ポケットの中の携帯が長く震えた。着信…

【エッセイ】男のにおいと警察―男性向け香水に好意的な理由

 先日、大学院の仲間と一緒にとある洋食店に入った。昼時ということもあってか、また店内の瀟…

【エッセイ】「家に帰りたくない」

 今、大学の図書館にいる。別にここは、居心地がいい訳ではないけど、特別悪い訳でもない。 …

【エッセイ】サボテンレコード

 大学時代の友人が結婚した。  その友人とは、大学時代に同じ軽音楽部に所属していた。彼の…

【読書記録】『みんなが手話で話した島』~その「つまらなさ」が面白い~

 読書の秋も終わりに差しかかっている。  若者の読書離れ、活字離れ、出版業界の苦境などが…

【エッセイ】ニュアンス論~「願い」と「祈り」~

 突然だが、こんな場面を想像してほしい。とある神社にあなたは友達とお参りに来ている。本殿…

【エッセイ】伏線回収と論破のエクスタシー

 他人より賢くありたい。幸いにも、このような欲求とは縁遠い人生を送ってこられた。中学校では特別勉強したわけではないが、それなりに良い成績もとれて、高校は進学校に進学して、現在は大学院の博士課程後期に在学中の僕は、他人より賢くありたいという欲求が全くなかったわけではないけど、幸いにもそれと前向きに向き合ってこられたと思う。もちろん僕は愚か者の一人ではありながらも、「この人のように賢くありたい」と思える人に囲まれて生きてこられた。これは幸いだ。  今日いろんなメディアに触れている

【エッセイ】お酒は20歳になってから

——ひょっとして、AVANTIをお探しですか?——  土曜日の夕方5時、当時小学生だった僕は、…

脱「エモい」論~あるいは、エモいものを「エモい」と言うために~

 若者言葉というのは、いつの時代も上の世代を困惑させる。若者の間では、ある言葉の使用が流…