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明るく感じよく

コミュ障に近い。
うわべのチャラっとした楽しい会話はできるけれど、ほんとうの性格は、陰気で粘着質、切り替えが下手で不器用だ。
本音で関わっている身近な人たちから見たら、相当うっとうしいタイプ。
そんなわたしは、少しでも明るく感じの良いコミュニケーションというものを、日々意識している。
まず、作業所での朝と帰りのタイミング。
「おはようございます!」
「お疲れさまでした!」
わたしほどハキハキと明るい声であいさつしている利用者はいない。
あまりにもハキハキとあいさつするもんだから、ときに誰かにそのことをイジられることさえある。
ちっとも気にしない。
ひとりひとりに元気に声をかける。
そして、グループホームの部屋で過ごしているときに、明るく感じよく、をいちばん意識しているのは、実は宅配サービスの受け取りのタイミングだ。
わたしはときどき宅配サービスを利用する。
イオンネットスーパー、ウーバーイーツ、ユニクロ、GU、月1で届く健康食品。
宅配が時間より遅れてイラつき始めると、考える。
「宅配が遅れているのは、宅配のお兄さんが悪いんじゃない。
宅配のお兄さんは激務をこなしている。
届いたら、笑顔で、ありがとうございましたって言うんだ」
笑顔とありがとうございましたのイメトレまで始める。
結果、宅配のお兄さんにイラだちをぶつけることはない。
猛暑の中宅配が届いたら、
「暑い中ありがとうございます」
正月に宅配が届いたら、
「ありがとうございます。
お正月からお疲れさまです」
わたしは宅配が届くたび、宅配のお兄さん、お姉さんに、笑顔で感謝の言葉をかけている。
こうして、わたしは日々、明るく感じの良いコミュニケーションの訓練をしている。

訓練の成果はいつ出るのだろう。
うわべだけではなく、ほんとうに、明るく感じの良い人間になれる日は来るのだろうか。
今年50歳。
10年経てば還暦。
少しづつ少しづつ、人間性を磨いていきたい。
そしていつか、老人ホームで毎日キャッキャとはしゃぐ、可愛いおばあちゃんになりたい。

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