ごきげんな帰り道

昨日コンビニにタバコを買いに行った。
最寄りのコンビニだけど、自転車をこいだ。
タバコを買いに行く、それだけなのに、なんだか嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
１年半通ったＢ型作業所を退所して、今度から通う移行支援が決まるまで、というお休み期間が、卒業式を終えたばかりの子供のように楽しく感じられた。
一時的に収入が減るから、タバコはアイコスではなくキャメル。
そんなやりくりを考えている自分を誇らしく思った。
コンビニからの帰り道、口ずさんだ。
「オーレーオーレー
マツケンサンバ！
オーレーオーレー
マ・ツ・ケ・ンサンバ〜♪」
なぜマツケンサンバだったのかはわからない。
けれど、マツケンサンバを口ずさみながら、わたしは幸せだった。
春はもう来ている。
わたしは元気を取り戻している。
トンネルを抜けるのはもうすぐだ。
明るい未来に向けて、わたしは一歩一歩進んでいく。