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移行支援へGO

昨日付けで、1年半通ったB型作業所を退所した。
もともとは、ちょっとした対人トラブルだった。
それについての話し合いが続くうち、作業所の施設長は、わたしにやんわり退所をすすめるようになった。
以前から話に出ていた、和裁の教室に通い、手に職をつけるのはどうか、という案が、再び施設長の口から出てきた。
「将来のことを考えてください。
この作業所は、オールノット(真珠のネックレスを組む技法)だけです。
10年後、20年後、自分がどうなっていたいかを考えてください」
「とりこさんの将来のことを本気で考えたとき、オールノットだけでほんとうにいいのか、と思います」
「実力を考えると、ステップアップの機会なのではないかと思います」
周りの人たちは
「もともと施設長がいけなかったトラブルなのに、とりこさんを追い出すなんて」 
みたいな感じで腹を立ててくれていたけれど、わたしは正直悪い気はしていなかった。
オールノットはとっくにマスターしていた。
40センチのネックレスを、1本45分くらいで組める、1日の作業中に2本余裕で組めるようになり、正直作業にときめかなくなっていた。

たまたま近所にあった和裁の教室は、コロナ禍で生徒の募集を止めている。
残念。
和裁の教室興味あったのに。
内心がっかりしていたわたしに、移行支援に通い、半年くらいで一般就労を目指してみないか、という話があった。
わたしはその話に飛びついた。

明日が、グループホームの系列の移行支援事業所の体験の日だ。
他にもいくつか移行支援事業所を見学に行き、体験するという予定になっている。
一般就労は、20年ほどのブランクがある。
わたしには無理だろう、とも思う。
でも、やってみたい。
なにより移行支援の最大の魅力は、パソコンを教えてもらえるということだ。
正直、過去にパソコン教室に通うことを何度も考えていた。
パソコン教室に10万とか払わなくても、職業訓練としてパソコンが教えてもらえるとは有り難い。

一般就労がうまくいかなければ、またB型作業所を探せばいい。
まずはチャレンジだ。
とにかく移行支援に行けばパソコンを教えてもらえる。
目先の目的は、それだけでもいい。

明日の体験は、緊張しないと言えばウソになる。
けれど、相談支援事業所の担当さんは
「イベントだと思って楽しんできてください」
と言った。
そんなノリで行ってみよう。
行ってみなければ始まらない。
そう思う。

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