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地元密着の鮪居酒屋百々

新型コロナが猛威を振るっていた頃、、、同級生がやっているという店に行きたいと思いながら、なかなか顔が出せなかったのは、小さなカウンターがメインのお店。密になるのがよろしくないと、医療従事者としては日頃の管理も大事だということで、仲間が集っても行けなかった。
しかし五類になってから、少しずつマスク生活も個人の自由(最初からそうだと思うけれど)になり、していない人の白い目で見られる風潮も少なくなり、ようやく出かけてみようと思いふらっと行くと・・・
いつの間にかもう1人の同級生がカウンターの中に立っていた。

コロナで仕事を失った職人のボッタくん。
学生の頃、両親を次々に亡くし、少し歳の離れた妹の面倒を見るために高校を中退し親戚の家に世話になりながら、自分は住み込みで温泉旅館の厨房に勤めた苦労人。
結局そこでの修行が今になって役に立ち、職人だった彼が職を失ったのをきっかけに店主の百々(どど)が一緒にやらないか?と誘ったのだという。
それまではなんだか可愛いおばちゃん2人が交代で独身男性になかなか人気の艶っぽい2人が店の手伝いをしていたから驚いた!

学生時代の彼らをよく知る同級生たちは、ほとんどがやめておけ。。という答えだったけれど、なんだかんだ面倒見の良い店主が自分のところに来いよと誘ってくれたおかげでふたつの大人になった同級生の顔に会えることになった私は、びっくりしたが、何かあった時には真っ先に立ち寄ってメソメソしたり、愚痴ったり、笑ったり、嫌なことも良いこともみんな報告しながら、カウンターの隣りにはまた見知った顔が座っており、いつの間にか一見さんのお客さんさえも笑いでその場を和ませる彼らのやりとりがボケとツッコミのように軽快ではないだけに、余計に味があってほっこりする行ってよかった店になったのです。

もちろんお酒もおつまみも美味しくて、特に毎回突き出しに出るおつまみが手作りで、鮪の色々な部位で作ったものを出してくれるし、三崎の鮪を仕入れる契約を取るために店主が努力したことも知っていたので、本当は生魚(特に鮪)が苦手な私でも応援したくなってしまうのです。日曜日はランチを頑張るボッタくんの味をジャッジしに?いくのもひとつの楽しみになりました。

七夕で有名な平塚の小さな『鮪居酒屋百々』のお話でした。

鮪居酒屋百々 
〒254-0044 神奈川県平塚市錦町3−2 電話0463599332


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