現実・事実をそのまま観る

今日からお盆休み。
各地では渋滞や交通機関の混雑しているようです。

また台風の今後も気になるところですが、お休みの方はしっかりと楽しんでくださいね。
お仕事の方は共に頑張りましょう!
(私もしっかりお仕事です)

さてカウンセリングでは、お話に来られる方の今、現状について話すことから始まります。

今、その方が抱えている悩みは何なのか、それはどのような状況や環境から起こって来ているのか、そしてその方がそれ(誰)に対してどんな行動をしているのか。

主観的に話されるお客様のお話や悩みを聴いて、それを整理し客観的な見方に変えて、こちらから現実に起こっている出来事を事実に即して、改めて伝え直す。

客観的に今の自分がしている(していない)ことや、されている(と思い込んでいる)ことがどんな結果を招いているのか、実際はどうなっているのかという現実を知ってもらうんですね。

生きづらさを抱えているアダルトチルドレンは特に、自分の行動が自分を犠牲にしていることに気付いていない場合も多いため、まずそこを知ってもらう必要もあります。

自己犠牲を伴っている行動の多くは、結果的に相手のためにもなっていないことが多いという現実を知ることで、本当の意味での「思いやり」とはどういうモノか、を理解してもらいます。

これは同時に「自分を思いやる」事、「自分を大切にする」ことの大切さにも気付いてもらうことにつながって、その後の人間関係の構築に役立っていくことにもつながります。

ただこの「現実」を事実そのままに知り、向き合う事って始めはとてもつらく感じたりします。

自己愛性パーソナリティ障がいの方などは、悲劇の自分を否定されたと感じてしまい、怒りだしてしまう場合などもあります。

ずっと「他の誰かのために」と思いながら生きて来ているため、そこに「自分」が存在しなくなっている場合も多く、カウンセリングで初めてその「現実」を知り、向き合うことをつらく感じることもあります。

ですがそこを乗り越えた時、これまでとは全く違う景色が見えるようになります。

生きづらさを感じている方はまず、今の自分と向き合ってみましょう。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます