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そもそも「心理カウンセリング」とは?

日本は欧米と比べて「心理カウンセリング」の認知度が低く、誤った認識をしている人も多いためなかなか浸透していない現実があります。

その割に○○カウンセラーと名乗る人が多いのも日本独特なのではないかな、とも思っています。

結婚カウンセラーに離婚カウンセラー、恋愛カウンセラーや住宅カウンセラー、美容カウンセラー、金融カウンセラー、キャリアカウンセラーetc、etc…

これらの方々は元々「○○アドバイザー」とか「○○コンサルタント」と名乗っていた方々です。
(今でも「美容部員」と呼んでいる会社ってあるんですかね?)

そう、カウンセリング=アドバイスしてくれる、と思われている方って相当数いると思います。

カウンセリングを仕事にして来月で8年目を迎えるのですが、始めてみて分かったのは上記のような勘違い、思い違いをされている方がカウンセリングを受けに来ても「何もアドバイスしてくれない」とガッカリして帰られることです。

一方で心理カウンセリングそのものに嫌悪感のような思いを抱いている方も居ます。
これはいわゆる昔の精神病院的なイメージを持たれていることが多いようです。

昔の精神病院って閉鎖病棟のイメージが強く、そこに行く人は「アタマがおかしい人」のような捉えられ方をしていました。
心理カウンセリングもそれに近いイメージを未だに持たれている方も多いんです。

例えば美味しいラーメン屋さんとか、腕の良い美容師さんがいる美容室などは、お友達との会話の中などで「あそこのラーメン屋さん、美味しいよ」とか「あそこの美容室の美容師さん、すごく良いよ」と普通に言われているはずです。

ですが心理カウンセリングとなると、そうは行きません。

自分がカウンセリングを受けていることは知られたくない。
それは上記のような理由から「周りに『頭がおかしい』と思われたくない」となるため、会話の中で「カウンセリング」という言葉が出てくることはありません。

またそれが会社などに知られたらクビになるんじゃないかとか、降格させられるんじゃないかとの不安を感じている方も居るようです。

実際、私のところに来られている方でも、自分がカウンセリングを受けていることは友人や家族にも秘密にしている方は結構います。

そもそもこのように「周囲の目が気になってしまう」生き方や「周囲からの評価ばかり気にしてしまう」生き方が、その人の「生きづらさ」となっていて、その生き方を改善していくのが心理カウンセリングの目的となります。

そのためにはまず自分自身がどうしてそのような生き方をしてしまうようになっているのかを知り、これからどのように生きていきたいのかを見つけることが、心理カウンセリングの目標であり、それは自分自身で見つけていく必要があります。

心理カウンセリングはその「気付き」をお手伝いする仕事であって、その方の生き方に対して何かアドバイスをしたり、指示したりはしません。
それをしてしまうことは、その人の依存先、依存相手を変えるだけでその人の精神的自立を妨げてしまうだけだからです。

カウンセリングを受けてガッカリする人というのは、これまで誰かに依存して自分の生き方を決めて来ているため、自分では何をどうしたいのかが分からず、誰かに決めて欲しいという生き方をして来ているからそうなるわけです。

結果的にこういう方は占いに行ってみたり、スピリチュアルにハマってみたり、カウンセリングジプシーになったり、怪しげな自己啓発セミナーに相当額のお金を掛けたり、中にはカルトに入信してしまう方も居ます。

それらの道のりを経て、最終的にまた心理カウンセリングに戻って来られた方も何人かはいるのですが、そういった方々はこれらの経験を重ねたことで「心理カウンセリングとは何か」が分かった、と話されます。

このような方々を減らすためにも、そして早いうちからカウンセリングを利用してつらい生き方を変えていってもらえるようになるためにも、心理カウンセリングを正しく知ってもらって、積極的に利用してもらえるように情報発信をしていくのも私の仕事かな、と思っています。


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