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自己肯定感だけではいけないわけ

北の将軍様は連日、ミサイルを連発していてそのたびにニュース速報だとかJアラートが流されています。
秋晴れの青空にミサイルの軌跡など、見たくないモノです。

識者と呼ばれる方々はそれぞれに、北の現状や何故そのような行動を起こしているのかを分析していて、それぞれに頷ける部分もあったりするのですが、私なりの意見を少しお話しようかな、と思います。

現在、日本の周囲を見回すとほぼ「独裁国家」に囲まれていることが分かります。
ロシア、北朝鮮、中国とそれぞれの指導者は「自己肯定感100%」と言って良いと考えています。

自分の考えだけが正しくて、自分の決断が一番に尊重されるべきで、それに反する者は断罪して良い。
成り立ちはそれぞれ違いますが結果的に「権力」と「権威」の両方を持ってしまい、周囲にはイエスマンしか置かなくなったことから自制が利かなくなり、感覚的にもマヒしてしまっている。

自分の行いを常に客観的に自分で観ることが出来るということは、そこには「自己を否定する自分」が居なければ出来ません。
そこから自己肯定感だけでもダメだし、自己否定感だけでもダメ、ということが分かります。

ましてそれが国の指導者ともなれば、国家国民の事を考慮しなければならないわけですが、独裁国家になると自分が一番、ということになってしまって、国民がその犠牲になっていることが多いモノです。
ですがその事実を正しく伝える部下はいないので、自分を省みることも出来ないまま、独裁の道をひた走ることになってしまいます。

厄介なことに独裁者は自己顕示欲も強いので、自分の存在をないがしろにされると拗ねます。
だからミサイルを飛ばして「僕はここに居るよ、見て見て。」となるんでしょうし、隣国を侵略して「僕にはこんな力があるんだよ。褒め称えて。」となるんでしょうし「僕はこんなに偉いんだから、みんな僕の言うことを聞かなくちゃだめだよ」となるんだと考えます。

自己肯定感と自己否定感、そのバランスが取れている人こそ指導者にふさわしいと思うのですが、そういう方って逆に権力とか権威に興味が無かったりするため、政治家にならないんだろうと思うのですが、そういう人が一人でも出て来てくれたなら、世界は変わって行くのかなぁ…と思ったりもします。



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