過去と未来

先日、以前観た映画を久しぶりに観たくなりまして、DVDを引っ張り出して観ていました。
その中で語られるセリフがとても印象的なんです。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。
だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。

変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。
過去は、それくらい繊細で感じやすいものじゃないですか?」

とても印象に残るセリフです。
現在ロングラン上映中のガリレオ先生がギタリストで主演していたこの映画、ご覧になった方も多いと思います。
(ちなみに私はそのお相手を務めた女優さんの大ファンなんです)

この映画の中には他にもココロに残る言葉の数々が散りばめられていて、とても興味深く、そして感動する作品でした。

私は講座でもカウンセリングでも「過去を変えることは出来ない。けど未来を変えることは出来る」と伝えて来ました。
ですがこのセリフを聴いて、未来が過去を変えている、つまり過去を振り返った時、その時に起こった出来事や出会いが「今の自分」を作っている。

その時にはつらかったり悲しかったりしたかも知れないけれど、そういう経験をしたからこそ、今の自分になっている。
良い経験も悪い経験もすべて、自分の受け止め方とその後の努力次第で将来的には良いモノとして受け止められるようになる。

もちろん過去を振り返る中には、つらいことを改めて思い出すという苦しさもあります。
カウンセリングの始めの方ではそれを行なうので、そのつらさに耐え切れなくてカウンセリングを止めてしまう方も居ます。

ですが今、自分が生きているのはそのような過去の出来事を乗り越えて来ているから、つらくてもそこを頑張って来たから今の自分がここに居る、と考えられるようになると、やがてそれが「自分にとって必要なことだったのかも…」とさえ思えるようになって行ける可能性もあります。

実際に私も過去の経験が無ければ今、カウンセラーなどやっていなかったと思います。

過去はそれくらい繊細で感じやすいモノ、でも今の自分を作ってくれているモノでもある。
そんな風に考えられるようになれたら、生きづらさも減っていくのかな、とも思えます。

このセリフからこんなことを感じました。
映画やドラマ、アニメなどからも様々な事を学べるものです。

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