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聖書〜心のおもむくままにではなく知恵によって生きよ〜

 今日のお気に入りの言葉は聖書の言葉です。
 これまでこのマガジンを「哲学者の美しい言葉」としてきましたが、哲学者以外にも様々な分野の方の哲学的思考の言葉を目の当たりにし続けてきたことで、守備範囲を広げようと思い、今回から「美しい哲学的思考の言葉」にマガジン名を変更しました。
 既にゲーテや幸田露伴等哲学者ではない方の言葉を無理くり哲学者に区分して紹介してきましたが、これでもう変な言い訳をしないで済みます笑

と言うことで今日は早速”聖書”という新たな分野に踏み込んでいきたいと思います!
今日のお気にいりの言葉です^ ^

自分の心のおもむくまま、心の命じるがままに生きることが正しいのだと信じることほど愚かなことはない。なぜなら心は常に移ろい、一定であることはないからだ。〜中略〜そうではなく知恵を身につけろ。分別をわきまえた者となるために学び、よりよい人生のための賢い選択とは何かを理解している者となるのだ。人生には心の命じることをやるべきでないとき、逆のことをした方がよいときがある。賢い選択ができるものは、心によらず、知恵によって生きるものなのだ。

【超訳 聖書 生きる知恵 エッセンシャル版 石井希尚 編訳】 
 心というのはどのことを指すのか非常に難しい話ですが、ひとまず、心=自分の感覚とすると、判断基準をその時の自分の感覚に依存してしまうのではなく、客観的な視点を取り入れて選択していきましょうという言葉かと思います。
「心は常に移ろい不安定なもの」という心に対する捉え方はブッダの考えとも同じであり、数千年前のそれぞれ異なる地域に現れた賢人達の人間の心に対する捉え方が共通しているという点に非常に面白みを感じるところです。
 それと同時に、人間はこれだけ昔から人間の心の弱点を把握しているにも関わらず、時代が進んでも心のおもむくままに行動して問題を起こし続けてしまっていることを考えるとなんと愚かなものかとも思えます。
 
 主語を人間としてしまったので話の規模が壮大に見えてしまっていますが、「人類とは・・・」なんてことを語りたいわけではありません笑

 ただ、せっかく先人が既に私たちに共通する問題点を見つけてくれているのだから、これらの言葉に触れることで日々の生活に生かしていくべきだな〜と深く思ったところです。

最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^

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