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私はちゃんと彼女だったんだね

「ここにかこおちゃんがいたらもっと楽しいのにって何度も思ってたよ」

久々に会った彼がつぶやいた
自分の顔が一瞬で赤くなるのがわかる

「久しぶりに人を好きになったわ」

ど、どうした?!
急に小っ恥ずかしい事言い出したんですけど?!頭の中はプチパニック

『お、おう…』

両手で顔を隠しながら返事をするので精一杯
なんだろう私死ぬんか

甘々な彼に転がされないよう頑張ってみたけど
破壊力がすごい。無駄な抵抗だったようだ
嬉しすぎて浮かれている

「俺のこと思い出してね」

家で着替えた時に気づく
たくさん痕をつけられてたみたい
最中はヘロヘロで何にも考えられない
されるがまま、言われるがまま

こんなに気持ちいいことあるんだねぇ
アラフォーになって身体がピッタリ合う人に会えるとは、レスを耐えたご褒美だろうか

一緒に住みたいな、ふと思う
いろんな事情で一緒に住むことはできないから
無責任に口走ったりはしないけれど
妄想だけでにやけてしまう
頑張って生きていける

なんで今出会ったのかな
今だから出会えたのかな

放置されてもまぁいいかと思えるのは
彼の気持ちが信じられるようになったからか
私が慣れただけか
とにかく感情の波が少し落ち着いてきた気がする。うん、よかった

ゆっくりね、ゆっくり育んでいこう
お別れする時が来るまで
2人で笑って過ごそうね

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