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東大生の米談義 番外編 -最近のお米動向- #1

Podcast「東大生の米談義」の番外編となるお米News #1です。


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農水省「コメニ」結成-米粉利用拡大プロジェクトチーム

現在日本では食品の国産回帰が進んでいると聞く。
異常気象などによる不作と円安の影響でオレンジジュースが販売休止、高騰しているとのニュースは耳に新しいが、他にも飼料となる穀物や乾牧草の高騰が波及し米国産、豪州産牛肉も高騰しステーキ店の倒産が過去最多だったそう。

例に漏れず高騰しているのが輸入小麦価格。
ウクライナ情勢や円安などを背景に輸入小麦価格の高騰で昨年度は「パン屋」の倒産件数過去最多。
そんな中、小麦粉に代わる原料として「米粉」に白羽の矢が立ち、グルテンフリー食材としての関心が高まったこともあり米粉に使うコメの需要量は増加傾向にあるのだという。

これに目をつけ国産米粉の活用を後押ししようと始まったのが、農林水産省が立ち上げた米粉利用拡大プロジェクトチーム「コメニ」。
今後、職員の有志11人による企業などへの米粉利用提案には注目である。


マリンワールドのお米ストロー

福岡市東区に位置するマリンワールド 海の中道
そのすぐ隣、国営海の中道海浜公園にはビオトープ「いのちの池」がある。
この人口池の水辺には小さな田んぼがあり、希少淡水生物の生息域外保全に取り組む。春には稲の苗を植え、秋には刈り取りを行いマリンワールドのスタッフが大切に育てている。

ここでの言わば「マリンワールド米」を使ったオリジナルストローが開業35周年を記念して誕生したのだそう。

完全植物由来の「米ストロー」は無味無臭で1時間使用しても溶け出したり味に影響を与えず、水分を吸収しても膨らむことなく使うことができ耐久性も十分だという。
お米は砕け米などを使っておりフードロスを削減する上、原料の米とコンスターチは完全植物性なので、脱プラで環境問題に貢献した商品。

使用後は、茹でてパスタにしたり、油で揚げると煎餅のようなお菓子ができると言うから驚きである。(さらには完全植物性で土壌分解されるため、自宅にコンポストがある方は、肥料などとして循環利用できるという。)

ここまで聞くとそりゃあそうと思うが、株式会社UPayのこのお米ストローは「福岡市トライアル優良商品」に選ばれ、地元の環境・社会共創イベント「COMMON POINT」に出展していたところマリンワールド職員の目にとまりコラボが決まったそう。

ごはん、お酒、調味料、お菓子、米粉に脱プラ素材まで、お米の可能性には本当に驚かされてばかりである。
身の回り全てをお米で囲える日は近い。


国産米100%グミ-岩本製菓

9月3日の「グミの日」を記念して2023年8月25日~9月11日の期間にロフトで開催されていた大型イベント「グミウィーク2023秋」でお披露目された岩本製菓の「おこめのメグミ」。

岩塚製菓は普段、主におせんべいやあられ、おかきなどの米菓を製造している老舗でお米を知り尽くしたプロ。誕生経緯など詳細は企業秘密だが、原材料は水稲もち米(国産)、砂糖、しょうゆと続き、さらにはゼラチンフリーという。

焼いたお餅に砂糖醤油がしみこんだ一番美味しい部分を無限に食べているような......。つまり、かなり満足度が高い。

(国産米100%なのに「グミ食感」って. . .どういうコト? 老舗おせんべい屋さんが作った謎のお菓子を食べてみた, n.d.)

アメリカに住んでいてすぐには食べれないがめちゃくちゃ気になる。
上陸はいつかと待つのでなくRICE DAOが世界へ広めたいものである。


パックご飯輸出拡大

さて、いよいよ本丸。
お米のもっとも一般的な食べ方であるご飯の動向である。

農林水産省によると、パックご飯の輸出額は17年の3億4000万円から23年には約3倍の10億円に成長。米国や香港、台湾、韓国、ベトナム、シンガポールが主な輸出先となっているそう。

拡大の要因はずばり、地域による水質の違いや炊飯器の問題をすっ飛ばして美味しいお米を食べられるからだろう。
健康志向や日本食ブーム、円安による価格競争力の向上も追い風となって、本質的に海外販売に向くパックご飯に目が向けられ始めたと見ている。

海外では日本と同じようにご飯が炊かれることへのハードルがあまりに違う。水、炊飯器が合わないのはもちろんのこと、非邦人の調理にかける時間や手間は邦人のそれとは違う。
日本のように調理してもらうことを前提に白米を輸出するのは土台難しいのである。

と、そこでどうするかはまたPodcastでお話させていただきます!


ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回もお楽しみに!


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