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上手な「並」の先生は、子ども達に教師の思いを押し付けない。2

この記事は2回目の記事です、
このまま読んでもある程度 理解できるんですが
1回目の記事を読まれるとさらによくわかるようになるかと思います。
1回目の記事はこちらです。
もしよかったら前回のものを読んでから続きをお読みください。


活動に乗ってこない場合は何で乗ってこないのか聞く

  みんなで活動する場面でこどもがのってこないこともあります。
その時その子に「何でしないのか?」という風に問い詰めることが
あると思うんですが
上手な波の先生はそれがほとんどありません。
それどころか「しなくていいの?」という風に聞いて
否定的な言葉が入ってきたら「 そうか じゃあ仕方ないな」っていう風に
されて、その後
「ただ君が損しないようにして欲しい。 この活動することで○○が
 できるようになって君の人生が明るくなると思うんだよね。」 という風に
活動の価値を伝えられます。
おそらく 子どももそれがわからないわけではなく、
知ってるんですが素直に認められない状態がほとんど。
または 何かしらの事情があって今 そこに気持ちが向かない
というのがあるんだと思います。
上手な「並」の先生はそれは分かっていながら
でも子どもたちを振り向かせるために
損をしないようにしてほしいという風に
心配するようなでもどこかで今やってる活動の有意義さを
伝えたいというような気持ちで子どもたちに接して
上手に子ども達を導かれます。

これをすると もっといいのになあというような言い方をされる

 上手な波の先生のクラスで歌を歌うと
ずいぶん たくさんの子が大きな声で歌ってるのを感じます。
でも 先生は大きな声で歌いなさいというような指導は
ほとんどされません。
それどころか「できる範囲でいいから声出していこう」とか
「みんなで 声出しあうと全体の響きが豊かになるよね。」 とか
「苦手な子は無理だけど、得意な子はもっと支えてあげるような
 声を出してください。」というような
人に合わせた指導もされます。
他の場面でも、これをするとさらに良くなるな
これをするとみんなが助かるね などと
たくさんの場面でそうなったらいいのになというような
期待するような声かけをされます。
しかし、声掛けをしても子どもたちに100%の遂行は求めず、
結果的に子どもたちが価値を感じたことについて
子どもたち自身が遂行するのを待たれます。
逆に子どもがあまり 価値を感じなかったことについては
状況はあまり変わらないので、そのあたりの子どもの
判断を先生も感じ取られて
何をより深めていくか そして何が取り組み方としてまずいのかと
いうようなところを考えまた接していかれています。
そして子どもの決定を大事にされるって言うところは
やっぱり 上手な波の先生のすごいところだと思います。

喧嘩でもめてたら止めないで 様子を見守る

今日 休憩時間に低学年の女の子が先生って尋ねてきました。
誰々が喧嘩してるので止めてくださいってことだったんですが
その時に「いや、いいからそのまま止めないで。」と 答えられました。
でも 先生は止める気はないとは言いつつも 現場に向かって行かれました。

現場に着くと別の若い先生が対応しておられて
止めておられるとこだったんですが
若い先生に担任の先生が変わられて、喧嘩してた2人に
「どうした?もう終わりでいいの?」 という風に聞かれました。
そうすると当事者の2人は「もう十分です。」 という風になりました。
そしてその後、なぜ喧嘩になったかを聞かれたのですが、
とことん 喧嘩した後だから子どもたちもある程度
すらすらと答え始めました。
先生はその後、子どもたちにどこ直すと今回みたいに
揉めないですんだかなという風な話をして収められました。
そして最後に喧嘩をすることについては止めはしないけど
だけど毎回同じようなことで喧嘩してるようじゃ
いい大人にはなれない。
そして喧嘩して この話をしてる時間にも
本当だったら賢くなれるようなことができたかもしれない。
またたくさんの子たちを待たせて、ここで話をしてるのは
その子達の時間も取ってしまうから
本当にこれが必要なのかはよく考えて欲しいというような話をして
期待する姿をあえて言われませんでした。
その後 その子たち はずいぶん 反省して
自分なりに考えて行動するようになりました。
その日だけだったのかもしれませんが
ずいぶんと気を使って生活していたように思います

おそらく 叱られたり こうしなさいという風に決められると
反発したのではないかと思います。
だから上手な「並」の先生は、子どもに
まず何がしたいんだということを聞かれたり
周りが納得するような部分を感じ取りながらされたりするのだと思います。
そして子どもたち自身に考えさせて
何か行動が変化するようなことを期待されている帳に感じます。
この辺も上手な「並」の先生に我々は学ぶことが多いようです。

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