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上手な「並」の先生は、同じことを繰り返して後半を楽にする。

 何事もそうだと思うのですが
「繰り返しやっていくうちに人は だんだん上手になる。」というのは
この世の真理だと思います。
そして上手になると力をかけないでも、同じことができるようになります。
なので、本当は1学期に比べると3学期の方が楽にならないと
おかしいのですが、「毎日時間が足りない。」って
言ってる先生が多くいるように感じます。
それはとっても簡単なことなのですが以下の3点が
意識できてないからだと思うのです。
1,1学期と同じパターンで3学期もやってるか?
2,同じワークシート等を使っているか?
3,慣れてきている子たちに余分な指導をしていないか?

他にもあるかもしれませんが、今回はこの3点について書きます。
1、については授業を効果的にしようと思って
毎回準備しすぎというパターンです。
授業名人には確かに天才的にこの手法で行ける人がいます。
でも普通の人はそれをすると続きません。
むしろできるだけ1学期の早い段階である程度授業の流れを決めてしまい。
それを日々繰り返していく。
そうすることで説明も「今までと同じだから大丈夫だよね。」って
いう感じで省略したりして進める方にシフトすることが大事だともいます。特に授業構成は毎日6時間、1週間30時間弱行う中で、同じパターンが
確立できないと一年間終わるとものすごい差が生まれます。

2,これも1,に通じるところがあるのですが
毎回ちがったフォーマットのワークシート等を使うと、
説明をその都度せねばならず大変です。
まずはある程度同じフォーマットで少ない説明でできるようにすること
そして、できればワークシートの作業を始める際に
各自がワークシートの課題や使い方を読んで理解できるように
指導を並行して行っていくのが肝要です。
そして、ここからが上手な「並」の先生の技なのですが
ワークシートで練習して最終的にはノートをワークシートがわりに
使えるように習慣づけるように進めていくのです。
そのためにワークシートの書式をマスノートに移行したいなら
だんだんマス状のものを行ノートなら行状の形式にしていきます。
ノートでできたら、ワークシートの準備もいらないし
記録もとじることもないし、ノートとして授業の記録も残ります。
これ地味なようで実はかなりおすすめです。

3,はよくあるのですが子どもの実態をつかみ切れていないパターン。
これは管理職によくあるのですが、例えば図工の時間の最後に
教室の環境整備をするために、「ごみを10個拾いましょう。」と
1学期に行ってたとします。
もちろん1学期には教師が何を期待しているのかを伝える必要があるので
これでいいのですが、3学期にもこれを言うのは違います。
なぜなら毎時間図工のたびにこれをしているはずなので、
慣れてきたら「いつもの感じで行こう。」など指示を減らすこともできるし
何なら黒板に書いておくだけでも気づくだろうし
言わなくてもできる子が出てきたりします。
こんな状況で1学期と同じようなことを指示するわけです。
子どもも嫌になるだろうし、教師も毎回こんなこと考えるとしんどいです。
管理職は何日かに一遍しか子どもを見てないからこの辺が
わかりにくいと思いますが、教諭は割と毎日見てるはずなので
これはぜひ意識して取り組むといいと思います。

教師はすべきことを一人で抱え込むのではなく、子ども達のリソースを
使って局地的な労働をするのではなく、大局的な指導をするべきです。
ちょっと意識するだけで全体的な教育に向かえるようになると思いますので
この形 おすすめですので 各学校の教育方針や教育 スタイルに合わせて上手に取り入れられると良いかと思います 是非 チャレンジしてみてください。

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