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子供に話させることで無敵になる

よく先生が説明しようとしている時に子どもたちが
勝手に喋ってしまって
「静かになるまでに〇分かかりました。」
なんていう先生がドラマやお笑いのネタにされたりします。
どうしてそういうことが起こるのかというと
今までは「先生の話を聞くために待つ」というのが
一般社会の常識としてありました。
ところが、近年子どもたちに主体的に話させようとすると
当然のことながら 優先順位が先生ではなく
子どもたちの方に上に行きます。
そのような状況の中、教師が今までのように
子供を待たせるというのはなかなか難しく
新しい関わり方が必要になると思います。
そこで子どもと対立するのではなく
子どもに意図的に話させることで教師が無理をせず
無敵になれるというお話をしたいと思います。

なかなか話が聞けない時は その子に説明してもらう

よく教師が話し始めると知ってる知ってるという感じ
で 話し始めてしまう子どもがいます。
その場合は思い切って、その子に
「わかるなら続きを説明してもらってもいいですか?」
という風に話を振ります。
そうすると 大概の場合 2パターンに分かれて
自分の言葉で説明したくなってみんなに向けて説明する場合と
教師の意図を感じて話すのやめて 教師の話を聞くようになる場合
のどちらかに別れます。
どちらになっても 教師にはメリットがあって
前者の方であれば子どもが説明した後、
足りない部分を補足すれば時間短縮になりますし
後者の方であれば 予定通り教師が話せば良いかと思います。
どちらにしても子どもは悪い気持ちにならないし
他の子どもたちからしても、おそらく勝手に喋ってると
このように説明しなければいけなくなるぞ
という気持ちが生まれるので気持ちが引き締まります。

子ども達に話し合いをさせる

よく全校集会とかの発表で台本を先生が
作られることがないでしょうか?
そうすると先生は 事前に台本を作っておかなければいけないので
当然のことながら業務が増えます。
私はこれは昔の働き方だったら良かったと思うのですが
今は子どもが主体的に活動できるようにとか
業務改善でなるべく早く帰れるようにしようという中で
このやり方は今の時代に合ってないと思います。
そこで できるだけ 授業の中で台本を作りたい。
かつ子どもたちが待つ時間を減らすとなると
解決策は子どもたちにどんなものを作るかという目標を伝えて
後は子どもたち自身に話し合わせることが良いかと思います。
具体的には司会を決めて、過去の台本をモニター等に写して
参考にさせる。
そして司会が進行して、決まったことを黒板に書いたり
ノートに書いたりしてメモをする。
これをすると良い点が2つあって
1つは子どもたち自身が決めたので子供たちが言いやすい言葉になり
発表が元気いっぱいにできること。
もう1つは子どもたち自身が授業で作ったので
覚えるのも早いということです。
状況にもよるかと思うのですが
この時教師は手が開くのでパソコンか何かで
早速、話し合いで決まったことを文章化して
台本を紙に印刷できるようにしておくのがいいと思います。
当然 子どもたちも決まったことが形になるのが早いと
大喜びするので このパターンかなりおすすめです。

実はこのほかにも子どもが話すことで円滑に進む場面は
多くあります。
なので思いのほか今のシステムは子どもが話した方が
うまくいくことが多いです。
また子ども自身が話すことで、説明の難しさを知ったり
他の子に意見が伝わらないもどかしさを知ったりすると
発表の場を大切にする文化が生まれていきます。
教師はそこに気がついた子をどんどん褒めて
よりいい文化につなげていけば
さらにいい雰囲気のクラスになると思います。
教師も楽なので子どもが話すパターンを構築していき
無敵になりましょう。

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