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80の爺さんも言いたい、すごいよ!ニッポン!

 3月18日の日経新聞朝刊に写真入りで記事がアップされていました。
一つは関西電力子会社の関西電力送配電の記事。
一つは豊田自動織機の記事。
写真の上の部分が関西電力関係。下が豊田織機関係。

「舌をベロンと出している」のが写っていますね!!!

「えっ!見えない?」
そうですか、私はトシをとって目が霞んでいるものですから、全員が舌を出しているのかと見えてしまいました。

 日本のトップ企業の不祥事は止むことがありません。それは組織に発生した一時的な問題とか、組織の一部の不心得者の起こした問題ではなく、構造的な問題だからだと思うのです。表れ方は千差万別ですが根っこのところは同じです。組織内部の腐敗体質だと言えると思います。日本の場合、企業だけでなく社会全体、特に国家機関が腐り始めています。そういう大きな流れが止まらない限り、この種の問題は根絶されないでしょう。
 関西電力関係の場合、記事はこうも伝えています。
「本来なら見ることができない新電力の顧客情報を閲覧できる権限を関電側が設定できるようになっていた」と。これは組織総体が不正に関与できる体制を放置していたことで、何かの都合で自然発生したものではなく、システムとして構築されていた証拠です。
 豊田織機の場合は「排ガス試験不正」の発覚です。
「排ガスに含まれる有害成分の量が、経年劣化を考慮した国内規制値を実際に超えているのに、異常なデータを別の値に差し替えるなどして基準を満たしているとした疑いがある」と記事に書かれています。

 こうなると、組織をあげて作為的に不正が行われていたと思われても仕方ないですね。組織の腐敗現象だということが見て取れます。
魚は頭から腐る、と言われていますが企業も同じですし、国家も同じでしょう。
国中に腐敗臭が立ち込めています。
 こんな時には、みんな爽やかなニュースに飢えてしまいます。
格好なニュースソースが「WBC」ではないかと思えます。大谷選手の一挙手一投足にマスコミが過剰なほどに反応しています。日本の野球は素晴らしい、日本の野球ファンは世界一だ、に続いて取材に来た外国の記者が「日本の料理やおもてなしは一生忘れられないと言い残した」・・・。
 東京ドームでの観客動員数が53万人だった・・・すごいよ!ニッポン!
 疲れますね、この頃のニュースとマスコミには。


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