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不安障害から見た強迫性障害

断酒会に参加する以前、神経症の方向けの自助グループに何度か参加したことがあります。

その自助グループには不安障害や対人恐怖症で来られている方が多い中で、一部強迫性障害の方も来られていました。

強迫性障がいについては、何となく把握はしていましたが、実際に当事者の方々からお話を聞くと驚くような話ばかりでした。

・外出時の確認
外出時の電気の消し忘れやガスの閉め忘れ、鍵の閉め忘れの確認に2時間近くかけるようです。

強迫性障害の症状として私が唯一知っていた症状ですが、2時間というのは衝撃的でした。

・ゴミ捨て恐怖症
普段のゴミ捨ての中で、「知らぬ間に大事なものを捨ててしまっているのではないか」という恐怖心からゴミを捨てられないようです。

たまにニュース番組で"ゴミ屋敷"の特集を見かけます。

今までは「だらしのない人だな」という印象が強かったですが、ゴミ捨て恐怖症の話を聞いて以降、偏見を持つのはやめようと思うようになりました。

・交通事故恐怖症
大まかな症状としては、ゴミ捨て恐怖症と被るところがありますが、普段の運転の中で、「知らぬ間に人を轢いてしまっているのではないか」という恐怖心から、何度も来た道を引き返して確認してしまうようです。

・雑念恐怖症
ある考えが自分の意思に反して浮かび、それにより引き起こされる恐怖を打ち消そうと、同じ行動を繰り返してしまう病気のようです。

私は強迫性障害の当事者ではないので、「そんな気にし過ぎだよ」と思っていましたが、逆に強迫性障害の方は、不安障害や対人恐怖症に大して「そんなに人前で緊張しなくても」と思うようです。

やはり当事者でないと分からないことも多いですが、自分と同じ不安障害やアルコール依存性を抱える方はもちろんのこと、何か苦しんだり悩んだりしている人への理解を示すこと、手を差し伸べることが大切だと感じました。



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