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【詩】あなたの眼が好きだった

灰も残さずに
あなたは
不純だ
幸せを装った声で
すべて嘘で
押し潰そうとする
火の玉

触ったら
すべての意味などなくなって
火傷だけが残る
それだのに
あなたは人々をとらえて
人々は魅了されて

何かが失われている
儀礼的な媚薬と
わかっていたけど
あなたの眼が好きだった
真っすぐで
深くて

あなたは何もないところから
己を燃やしていた
怒りや涙さえも火の玉にして
そうして風のように
いってしまった
いいえ
虹のように
いってしまった

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