非行精神医学を読む❸


非行や非社会的行為を出す家庭は、決まっていると、本書ではある。

心理学者などは、頑張って悪い子も状況次第だ、というが、既に生まれた時から、親兄弟でのポジション争いは、始まっているとも見れる。

若い精神科医などは、IQの高低が社会的地位に関係するのを、肯定する。

人間同士の関係性が切れた発言だと思う。

仏教やジャイナ教とは、真逆な在り方だろう。

ただ、最近思うのは自信を持っていたメンタル医が、世の中から引っ込んだり、強い発言力がなくなったのは、無関係ではなかろう。

精神病理と非行や犯罪も世の中と同時に変化する。

それを綺麗に説明するのがIQだろう。

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犯罪や非行には、仕方なく型(貧困)、遊び型(スリル)が粗雑に分けられるという。

それも分からない。

昨今を見れば、特殊詐欺や犯罪とイタズラの境が難しいケースもあり、法や常識、モラル以前のものが目立つ。

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卑近な例からすれば、たとえば自宅やマンションのオートロックが盛んになったのも、無関係ではなさそうだ。

予防上よいとされるが、効率化と合理化により、人間関係や危機管理を鈍らせる、絶好の機会だろう。

予知や予感、土地や治安、アナログに頼らず、店屋物で済ませてしまう感覚は、人間関係の妙を鈍くさせる。

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