こどもの坐薬の使い方
小さいお子様がいる家で、「うちは坐薬を一度も使ったことがない」というパパママはあまりいないのではないでしょうか?
我が家も子どもが2人いますが、坐薬には何度かお世話になっています。
「坐薬の種類ってどれくらいあるの?」
「使い方は何となくわかるけど、入れるのに失敗したりしないか不安」
働いているとこんな相談を受けます。
簡単にではありますが、説明していきたいと思います。
坐薬の種類
こどもの坐薬はいくつか種類があります。
解熱鎮痛剤
発熱症状や体の痛み症状を抑える薬です。
アンヒバ、アルピニーとよばれるものになります。
基本的には冷所(冷蔵庫)で保管します。
抗菌剤
抗生剤、と呼ばれる体の中の菌をやっつける薬です。
現在はエポセリンのみ。
制吐剤
吐き気止めのことです。
お腹が動いていないときに使います。
ナウゼリン、ドンペリドンと呼ばれるものです。
痙攣予防薬
その名の通り、けいれん予防に使う薬です。
熱性けいれんと呼ばれるものが起こってしまったときや、けいれんを予防するときに使うものです。
ダイアップが代表的でしょう。
下剤
こどもの便秘は増えてきており、1週間でない子もいらっしゃいます。
そんな時に使う子供でも使える坐薬があります。
テレミンソフトと呼ばれるものです。
坐薬を入れるコツ
「子どもが発熱してしまった!」
「嘔吐してしまった!」
「でも座薬を使うのは初めてだから不安」
パパママは動揺しますよね。
私も薬剤師として坐薬の使用方法は知っていましたが、いざ自分の子どもに使うときはドキドキしました。
恐れずに思いっきりいきましょう
よく調剤薬局で「坐薬の使い方」というようなペラペラの説明書を1枚もらうかと思います。
簡単に言ってしまえば「まあその通り」なんですが。
仰向けに寝転がしてパンツもしくはおむつを脱がす。
坐薬の封を切って取り出す。
ワセリンやオイル(オリーブオイルやサラダオイルなどでもOK)を坐薬の先に付けてあげる。その方がスルっと入るし子どもも苦痛を感じにくいです。
そっとではなく一気に入れてあげましょう!入れるときはパパママの指の第一関節も入れちゃう勢いの方がしっかり入ります。
いれたらお尻の穴を指で20秒~1分ほど押さえてあげた方が出てきにくいです。すぐに指を離してしまうと、子ども本人がビックリして便を出す感覚で出してしまいます。
大丈夫そうならパンツもしくはおむつを履かせてあげてください。
終わったらたくさん褒めてあげてください。
我が家は座薬を使うときはこのような流れです。
一度も坐薬が出てきたことはないし、子どもも頑張ってくれたのでたくさん褒めるようにしています。
入れたはずの坐薬が出てきてしまったら?
よくお問い合わせでいただくのが
「坐薬を入れたらうんちといっしょに出てきてしまった。どうしたらいい?」
です。
私は坐薬が出てきてしまった時間帯をもとに回答させていただいています。
5分以上経っている場合は薬が吸収されている可能性があるので、再挿入はせず様子を見るようにお伝えしています。
坐薬を入れて1~2分も経たないうちに出てきてしまったときは薬が吸収されていない可能性が高いので、できれば出てきた坐薬を再度入れた方が良いかもしれません。
家に1つでもあると安心
坐薬は内服薬が嫌いなこどもや、何も口にできない状態の子どもに対して使える薬です。
解熱剤や制吐剤に関しては、家に1つでもあれば「夜の急な発熱や嘔吐」にも対応できます。
ママだけでなく、パパもしっかり対応できるようにすることはとても大事なので、ぜひ参考にしてみてください。
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