12/24 浅生鴨『二・二六 ーHUMAN LOST 人間失格ー』を読んだ

映画の前日譚。『HUMAN LOST 人間失格』の『人間失格』からこぼれた部分といおうか。すべての発端となる堀木正雄のアプリカント化が、自分を実験体にめちゃめちゃ薬とか投与してたから、というのはなんだか呆気ないというか、そんなもんなの?感がある。そんなもんかもしれないが。
西園寺は若者が世界の犠牲にならないような世界を願いつつも、要所要所では自分のエゴを押し通してしまうのは、人間的というべきか、人間失格的というべきか。でも最後の堀木と語らうシーンはなかなかに情緒があってよかった。

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