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2024年4月の記事一覧

4/25 『木曽川 哀しみの殺人連鎖』を読んだ

『豊久の女』に続き木曽ものが続いている。いや、狙ったわけではないけど。購入した時期も違うし。初めて読む作家だが、お名前はなんとなく存じ上げていた。中学校の学級文庫に作品が確かあって、ちょっと数ページ開いてみた記憶がある。ミステリはミステリでもあまり馴染みのないタイプの、テレビドラマ感のあるタイトルだがたまにはこういうのもと思って手にとってみた。実際テレビドラマになっているシリーズであるらしい。 秘書の友人が高級時計盗難事件に巻き込まれ、その捜査をしている内に時計店の社員が木曽

4/17 『豊久の女 下』を読んだ

上巻に引き続き関ヶ原の戦いが描かれ、いよいよ正念場、「島津の退き口」が間近に迫る。俺もそこそこ歴史もの、または歴史ものを題材にした様々なエンタメ作品をそれなりにたしなんできたので、さすがに関ヶ原の戦いに関しては大まかな流れとかは頭に入ってきつつある。それでも島津の視点から西軍が天下分け目の決戦にいたるまでどのように動き、また動かなかったのか、とかはまだまだ知らないことも多く、そうした描写が丹念に盛り込まれていたので面白かった。やはり勝ち戦よりも負け戦の方が見るべき部分が多いと

4/10 『豊久の女 上』を読んだ

書店で、別の本を取ろうとして、うっかり手をぶつけて落としてしまい、その音が結構店内に響いたので、気まずくてそのままレジに持って行ったのが本書とのなれそめだった。いやもちろんあらすじを見て面白そうだったってのもある。『ドリフターズ』で一躍有名になったあの島津豊久と、わが故郷である木曽の出の女との主従もの、とは。木曽生まれの父と鹿児島生まれの母を親に持つ身として、見過ごせないものを感じた気がする。気まずさの方が圧倒的に感じていたけど。出版元も長野の小出版社でなかなかレアだし、文字

4/4 『プラントピア』を読んだ

最初、作者が参加しているソシャゲか何かのノベライズ作品なのかな、と勘違いしていた。そうではなく歌やフィギュアなどとのメディアミックスプロジェクトの一環としての小説作品、ということのようだった。作者の九岡先生はその中での世界設定や物語担当だったとのこと。なるほどだからこんな綺麗でスラっとしたデザインで、植物という穏やかなイメージを纏ったキャラクター達が、動きだしたら暴走機関車みてーにガッツンガッツンバトったりしてたんだな。最初ギャップに戸惑った。 ただ自分で言うのも何だけど、勘

積読リスト(2024年4月現在)

いちおう3ヶ月で10冊以上は読めているので及第点というところではあるが、積読自体の消化はあまり進んでおらず、むしろ追加されたものの方が多い。まあ今回はお誕生日でいろいろ買ったり、懇ろにしてるネットストアのhontoが紙書籍の取り扱いを止めちゃうから買い納めにいろいろ買ったりしたのでむべなるかな。『ニューロマンサー』を平らげただけで今四半期は満足している。 最近のトピックとしては、先日インフルエンザに罹った。さいわい、熱や症状も大したことはなく高校生時分以来のタミフル投与で無事