12/27 『神を統べる者 上宮聖徳法王誕生篇』を読んだ
面白かった。三部作最終巻、これまでの総決算的なスケールでするすると読めて楽しかった。なかなか難しいかと思ったが、結局苦労したのは1巻と2巻の序盤くらいのものだったな。それってつまりほぼ史実に無い部分ということではあるが、それを経ての今巻で倭国に戻ってきてからの話はあんま詰まることなく読めたし、伝奇様々だ。
インドで仏教の真髄を極め悟りを得た厩戸が国の政治に携わるにあたり、せっかく手に入れたブッダという状態を停止させる決意に至るところは、なかなか感動する。平たく言えば還俗という