12/15 『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 2 「case.双貌塔イゼルマ(上)」』を読んだ

面白かった。
ほぼ平行して読んでいた『錬金術師の密室』と「ファンタジー世界でのミステリー」「密室バラバラ殺人」「主人公らがかけられた容疑を晴らすべく捜査に乗り出す」など要素が被っててちょっと混乱しかけた。といってそれしきのことじゃパクリとは呼べず、いくらでもオリジナリティをぶち込めるところがファンタジックミステリーのいいところ。加えて、この作品には型月世界の様相を知る副読本的な側面も期待している。じっさいこの上巻では魔術世界の業界事情に大きく紙面が割かれてて、事件の謎などは全然明らかにならない。後半からは主役が登場し、アニメで観た面々なども集結しだして解決編かと思いきや、下巻からはさらに飛び入りが入ってごたごたするようだ。うーんFate。
にしても、こうして敵地というかアウェーに飛び込んでいることでよく分かるのは、エルメロイ教室の生徒たちというのはまごうかたなき、彼の「軍勢」なのだな。号令一下、ロードのもとに生徒たちが集まることで普段の教室の空気ができあがるとか、固有結界じゃないですか。征服王もにっこり。

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