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地方創生の案件取るのは大変

地方創生、DMO、昨年末地方創生を軸とした会社を作りました。

それまで、6次産業サポートプランナーとして各地方に行っていたりしてて、出てくる課題や愚痴をFacebookにたまにぶつけてたりしてましたが、ここで一回まとめて書こうかなと。

地方は活性化しません

ということで、結構各地に行っていて講演もしてましたが、もう嫌になりましてね。

各市区町村には大手広告代理店、大手旅行代理店、大手人材派遣会社の5社のどこかがだいたい入ってます。(たまに大手印刷会社のケースもありますが)

そして巷に溢れる「◯◯地方はこれで成功した!」みたいな地方成功本。

いやいやそんなに成功しているなら、もう地方創生なんてしなくていいじゃん。

実際は次への営業資料として成功しました!って言っていたり、補助金をもらっている以上、失敗とは言えないので「そこそこ成功」ということにして報告していたりするのが現状。

ちゃんとやっている人達もいますが、少ないですしそんなに一気に成果出てないと思うんですよね。

それに、人口がそもそも少なすぎて、何をしてもちょっと厳しいのでは…というところもあるし、今まで産業が無いところに「地方創生」という魔法をかけると「一気にこの地域が盛り上がる」とか、「事業開発プロデューサー」という人を呼べばなんとかなる!とか。

いや、事業プロデューサーって僕の周りでそんなに見たこと無いし、そもそもそんな人呼ぶなら結構な大金払わないと、自分で事業をやっているだろうから来てくれない…。

だいたい、地方に巣食っている人をみると大手メーカーにいて早期退職した人が、自分の今までの限られた分野での経験を基にアドバイスしている「なんちゃてコンサル」ばっかり見ますけどね。そんな人が大手に居た時の名前と肩書を利用しているのはいいんですけどね、成果を出していれば。

でもだいたい成果を出せずにそのままいて、ダメダメだからということで観光DMOの概念が出てきて実行!となったところに今回のような大手5社が予算を取りに来てる感じ。

その大手の中でも一番達が悪いのが派遣会社。

各省庁からの公募案件見てもだいたい名前を辛うじて出してないだけでもう「株式会社◯◯◯」って書いてあるような案件ばっかり。

そしてそこが「地域プロデューサー」みたいな人を囲っているということで、そこの会社から派遣される…。

お金は国から省庁にいって派遣会社にいくパターンと、補助金だと一度市区町村に行った後に派遣会社にいく流れができているのが、またなんとも。

そしてその市区町村の方々から「大手の◯◯に依頼したけど月に1回よくわからん定例会やへんな講座で終わったのだが…」ということで、相談に来られることがよくある。

いや、それって依頼する地方の役所にも問題あるし、それで行こうと決めた市・町・村長にも問題がある。

地方で地方創生を本気で考えているところってもう全体の10%位な感じがする。しかも本気で考えるきっかけが「本当にマズイ!平均年収がもう200万円ぐらい!!」とかなっている感じの、税収入含め自分達の生活が本当にまずくなって、いよいよ自分の故郷が無くなるかも!となるぐらい瀕死にならないと、全然本気で動かない。

「え〜なんとかなるっしょ」みたいな空気がすごい

東京モノのノリで熱い気持ちで地方にいくとみんな火傷してる。

あれ?なんか空回り感凄い…みたいな感想を持って帰ってくる。

そりゃそうだろ、そこまでみんな危機感無いし、よくわからん提案するしましてや住んでないものに言われたくないし。

ここまでつらつら書いて、何を言いたかったかというと

某大手派遣会社は一度潰れたほうが日本のためになると本気で思うぞ。

一度そこのフィルターを通してあらゆる案件が流れてるのは異常すぎるし、本来もっと予算がある中でできることがそこを一旦流れることで2〜3割が消えるのが勿体無い。日本自体、省庁自体、地方を盛り上げる気なんてさらさら無いのが、発注の仕方みてればわかる。地方創生系の仕事をしている連中と毎回こういった話の「あるある」で盛り上がるが、本気で何とかならんだろうか。

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