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結果的には嘘つきなんじゃねぇの、というお話

仕事をしていく上で、真摯さって大事だと思うんですよ。
うちの法人のデイサービスのお話でして、あまり良い話ではありません。

確かに一緒といえば一緒

僕の働いている地域では要支援の場合、通所サービス(デイサービス)で週1回なら4回以上で定額、3回以下なら1回の額(単位)というように決まっています。
その通所サービスの利用者で、気分が悪くなり昼過ぎに帰った方がいました。月末の4回目の利用だったので通所サービスの利用としては4回です。
で、月が明けて通所の人から実績を頂き、給付管理をしようと実績を見ると全てのサービスが予定通りだったんですね。
(給付管理については下の記事を参考にしてください。)
僕の記憶では月末の利用日は夕方までなのを昼過ぎに帰っているんです。

どういうことなのかとりあえず聞いてみました。「最後の日は途中で帰ったと思うけどずっといてたことになってるよ」と。
「点数は一緒なのでそのままにしときました。」と言われたので「途中で帰ったんやからその時間で入れてください」とお願いしました。
すると「別にすると点数がおかしくなるんですよ」と言われたので、「こちらで作ったものを見せて(給付管理ソフトは同じものを使っています)「おかしくなりませんよ」ときちんと見せました。


嘘は雪だるまのように

それでもおかしくなるとか言っていて、どうなるのか聞くとそもそもの認識が間違っていて、そらおかしくなるわ、という操作をしていました。
なので、操作方法を伝えて実情通りの実績を作ってもらいました。

この場合に通所の人が何をしたかというと、「実際の結果を反映しなかった」ことと「操作がわからなかったことを言わなかった」の2点です。
1つめの「実際を反映しなかった」ことはどちらかというと結果的に生じた現象だと思っていて、実は2つ目の「操作方法がわからなったこと」を隠すために”実際を反映できなかった”んだと思うんですよね。
何でわからないことを隠すのかは置いておいて、嘘を一つ付けばその嘘に関連することは整合性を取るために嘘を重ねないといけなくなるんですよね。
そして新たな嘘がまた次の嘘を呼ぶと。

それくらいことを嘘と呼ばなくてもいいと思うんですが、キッカケは些細な事でも、結果的には早退したのに定時までいたことになっているわけで、そうなるとやっぱり嘘と言えちゃうと思うんです。
キッカケだけを見ると誤魔化しているだけだとは確かに思うのですが、一つの誤魔化しがそのまま終わるとは限らないので、今回のようなことになりかけないという意味も込めて、誤魔化しも嘘だと思うんです。

誤魔化しの先に

誤魔化しぐせのある人っていてると思うんですが、見てると誤魔化せてないんですよね。何をもって誤魔化せているのかという問題はあるのですが、相手が「あーはいはい、もういいっすわ」って諦めたことを誤魔化せたと考えるのなら結構な成功率になると思うんですが、「あーこいつまた誤魔化してるわ、突っ込むのも面倒クセェ」って思ってスルーしていることは果たして誤魔化せているのか、と思うのです。
その時点で「こいつの言ってることは信じられんわ」と思われているわけなので誤魔化す目的は果たせているのか、と思うわです。
誤魔化す目的が、嘘つきと認識され適当にあしらわれて誰も何も言ってこないことであればそれでいいとは思うのですが、たぶんそれは目的でないと思うんですよね。大体の誤魔化しグセのある人は目的を見失いがちな気がしますが。
長期的にみた場合に誤魔化すことはあまりメリットが無いように思うんですよ。

勇気がいるかもしれないけど

まぁ正直になれないから誤魔化すのだとは思うんですが、正直になればいいといっても誰もが嘘ってついちゃうものなので、悩ましいですよね。
じゃあどうするのかって言うと、「先に自分の弱点を言っちゃう」ことが解決じゃないかと思うんですよね。
弱点って自分で思っているほど弱点じゃなかったりするじゃないですか。
上の通所の人の場合だと「操作方法がわからない」じゃないですか。これ何回やってもうまくいかないんですけどって聞けばそれを弱点だなんて思う人って少ないと思うんですよね。人から指摘されたら嫌な気持ちになりますけど、わからないことをわからないと言ってる人に、「こいつこんなこともわからないんだぜ!」って言い回るやつがいてたら、その言いまわってるやつが悪者じゃないですか。
でもそれを隠して嘘をついちゃうと、嘘つきが悪者になっちゃうんですよね。
簡単な話じゃないのはわかっているんですが、悪者になるのと勇気を出して助けてもらうのならどっちがいいかは考えてみてください。

まぁみなさんが嘘付く人じゃないとは思うので、誰に向けた話なのかは僕もわかりません。

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