(詩) とぶ かも
ふと、青空をゆく 力強い羽ばたきの音
大きな鴨が 池から勢いよく飛び出した
頭上からキラキラと
池の水滴がきらめいて 降ってくる
鴨は威勢よく飛び上がり
気持ちよさそうに羽根を広げて飛んでいった
今日は雨上がり 生きものの歓びが満ちている
名も知らぬ鳥たちも 嬉々として草っぱらをついばんで
小さな小さな虫の群れも 思い思いに元気よくうごめいている
水分を湛えた木々は 澄んだ青空にその若葉をみせつけるかのよう
みんな 幸せだね
太陽さん ありがとう
雨さん ありがとう
そんな会話が そこここから聴こえてくる
私がいつのまにか笑顔になったのは
きっとそのおしゃべりに こころで参加できたから
こんな日は 私もとべる
青空を見上げて ふわりと軽やかに
美味しいお水をごくりとひとくち
さあ最高の私へと
とぶかも ね
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