食卓をもう少しだけHappyに。札幌のyouth100人で朝ごはんを(5期生:谷さん)
①谷さんの現在取り組んでいることを教えてください!
わたしは現在、北海道大学近くに学生達が暮らすシェアハウスに住んでいます。そのシェアハウスは1階にカフェスペースがあって、私は週に一度、シェアハウスの人たちや外の人たちを招いて朝ごはん会を開催しています。
最初は、仲のいい友達を呼んだ小さな会だったのが、いまでは学生や社会人なども参加して、30人を超えるコミュニティになってきました。
朝ごはん会を続けて約3か月。
「おかげで早起きできてる!」
「学校に行く前に誰かと会うっていいよね」
「この日は栄養摂取の日なんです(笑)」
、、、と、そんな声も聞こえています。
また、この3か月の間に、いくつもイベントを開催しました。まず、NPO法人のこたべの後援を受け、オンライン朝ごはん教室を開催。
鹿部町の道場水産から参加者の自宅にたらこが届く。そして朝8時からzoomをつなぎ、料理研究家の滝村さんからたらこを使った料理を教えてもらいました。
離れていても、みんなで同じものを食べ、同じ時間を過ごす。
また、イベントの後に余ったたらこを使って自分で料理を始める子が現れるなど、自炊意欲を高める機会にもなっていました。他にも、普段は参加者だった大学生が、次の会は主催者になるなんてこともあって、朝ごはんをつくるプレーヤーが増えていくことがとても嬉しかったです。
朝ごはん会で用意した、朝ごはんの写真たち
②普段はどんな学生生活を過ごしていますか?
大学に入ってから、なにかしなくちゃ、なにか得なくちゃ、とせかせかと毎日を過ごしていたように思います。プログラミングに手を出してみたり、簿記の勉強をしてみたり…今思えば全く楽しくありませんでした。
しかし、ある先輩に「生き急いでいる。今を生きよう。」と言っていただいてからは、今自分がやりたいこと、今楽しいこと、を考えてわくわくしながら暮らすことができるようになったと思います。
わくわくしながら色々やってみた1年間。
飲食店やコミュニティスペースを1日だけ間借りしてカレー屋さんを開いたり、札幌を出て第一次産業のお手伝いをしてみたり、シェアハウスに住んで週一で朝ごはん会をやってみたり。高校生や大学生へ向けた第一次産業ツアーを企画運営してみたり、生産者さんをインタビューして記事を書いてみたり…
その中でもっとやりたいと思ったのが、「たべるとつくるをつなぐ」「学生の食卓をもう少しHappyにする」ことでした。
③mocteco中にチャレンジしたいことを教えて下さい!
「札幌のYouth100人で朝ごはんを。」そのために3つのことに取り組みます。
まず、朝ごはんプロダクトを開発します。朝ごはん会を開催するといっても、毎回毎回買い出しに行って、材料を切って、調理して、盛り付けて…しかも人数分を用意するのはとっても大変です。100%の力を出し切って1回だけよりも、60%の力でずっと、のほうが大切だと思っています。
プロダクトは「朝ごはんキット」になっていて、端的に言えば、人数分のごはんさえ炊けば、朝ごはんキットをチンして袋からお皿に出すだけで立派な食卓をつくれる。朝ごはん会を開催するプレイヤーを補助するためのプロダクトです。
次に、朝ごはん会の賛同者を増やすこと。朝ごはんっていいなって思う大学生を増やし、彼ら彼女らが新しい朝ごはん会のプレーヤーになることを支援します。この方法はまだまだ模索中です。
また、取り組みに対してステキだなと思ってくださる大人の方がいれば、食材提供をいただいたり、学生の生の声や労働力をお返ししたり、というような循環も考えています。
そして、これらが揃ったのちに、いよいよ札幌のYouth100人で朝ごはんを。10か所で10人ずつ、というのが理想です。
④moctecoには何を期待してエントリーしましたか?
実は、”起業”に抵抗があります。
というよりも、”学生起業”という言葉やコミュニティが苦手なのかもしれません。でも、これは食わず嫌いな部分もあると思っていました。
そんなところに、わたしの活動を見たり、想いを感じてくださっている先輩が、moctecoへの参加を後押ししてくださりました。あえて、自分の苦手意識のある所に飛び込んでみる。そんなチャレンジだと思っています。
先日、mocteco5期生とコーディネーターのみなさんとの顔合わせがありました。そこでもう既に、苦手意識が薄れたというのは事実ですが(笑)
自分のやりたいことやビジョンに向かって、全力で伴走してくださる大人の方がたくさんいるなんて、そんな贅沢な環境はないと思います。
今までは、”食”の分野で活躍する方との接点が中心でしたが、いろいろな分野で活躍される方からの新しい視点やアドバイスがいただけるように、積極的に行動していこうと思います。
朝ごはんをみんなで食べて、笑顔で「いってきます」とそれぞれの生活に戻っていく、そんな風景が実現するように。
⑤将来的に取り組んでいきたいことは何でしょう?
「学生の食卓をもう少しだけHappyに。札幌のYouth100人で朝ごはんを。」これがわたしが持つビジョンです。
1人暮らしの学生の食卓ってちょっぴりさみしい。たまには、みんなで食卓を囲むのもいいじゃないか。たまには、生産者の想いを感じながらの食事だっていいじゃないか。
学生の時に、そんな食へのいい思い出があれば、きっと社会に出ても、食を大切にできるはず。食が豊かになれば、暮らしも豊かになる。
次の社会をつくっていくわたしたちYouth。そんなわたしたちの生活が豊かになれば、この世界だって豊かになる。
全国トップクラスの食料自給率を誇る北海道。北海道・札幌に住むわたしたちから、食を大切にしていきたい。
だからわたしは、「学生の食卓をもう少しだけHappyに。札幌のYouth100人で朝ごはんを。」を掲げていきます。
⑥最後にメッセージをお願いします!
朝ごはん会をやりたい大学生、朝ごはん会をやりたい場所をもっている知っている、食材提供などで応援してくれる方、そんなみなさんと一緒につくりあげていきたいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?