東洋医学と西洋医学

最近、『看護師さんをされていてアーユルヴェーダ、いわゆる東洋医学を学ぶことに抵抗はありませんでしたか?』とご質問いただくことがありました。

私の答えは『全くありません』でした。
なぜなら、私は西洋医学も東洋医学も必要なものだと思うからです。

私は看護師として17年間、緩和ケア病棟(西洋医学的な治療で出来ることはないと余命宣告された方が残された余生を苦痛なく過ごすことを目的としたところ)で多くの人の最期を看取り、医療相談では身体のことから心の悩みまで様々な相談を受けてきました。

そんな経験の中で、
身体の不調があり、日常生活にも支障をきたしている状態でいくつもの病院に行き、色んな検査をしたけれど問題がないと言われて西洋医学的には病名がつかず治療法がなくて困っている方。

癌になったけど西洋医学を受けることに迷いがあり、自然治癒力だけを信じて自己免疫力をあげることに全力を注いだけれど癌は広がる一方で亡くなった方。

どちらのケースもたくさん見てきました。
後者に関しては、それでもご本人が満足ならそれでいいとは思います。
ただ、その選択を後悔された方も中にはおられました。

病気を未然に防ぐには東洋医学は必然です。
そして西洋医学的に診断がつかなかった症状も東洋医学で和らげることもできると思います。
西洋医学でできる治療がなくなった後でも、アーユルヴェーダの智慧や哲学は症状の緩和や精神の安定に役立ちます。

でも病気になった時、西洋医学の力を借りなければいけない時もある。

太陽は東から登って西に沈むように
どちらも大事なことだと思うのです。
登らなければ朝は来ない。沈まなければ夜は来ません。朝も夜も必要。

手術を受けた後、ダメージを受けた体の回復に
アーユルヴェーダの智慧は大いに活かせる。
抗がん剤をしながら、免疫力をあげるのに
アーユルヴェーダの智慧は大いに活かせる。

もちろん、病気にならないことがベスト‼︎
誰もがそれを望みます。
だから、今できる予防はアーユルヴェーダの智慧を使って生活に取り入れる。
だけどそれでも病気になってしまうことはある。
そんな時は西洋医学と東洋医学を組み合わせて
いいとこ取りができたら最高‼︎

個人の考え方はあります。
西洋医学を勧める方、東洋医学を勧める方、
どちらも間違ってないと思います。

私個人としては、どちらも手を取り合い、理解し合える医療の世界があれば今よりもっと患者さんは納得のできる治療が受けられるのではないか
と思います。

最近は漢方治療科を設けている総合病院もありますが、いつか病院の中に東洋医学科やアーユルヴェーダ科みたいなのもできる世界がくればいいなぁ✨と夢見るこの頃です。

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