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工藤 弥生
2017年2月14日 19:20
手放したものたちが棲む黄昏が爪立てるから胸が苦しい。明くる日も、その明くる日も過去からは逃げることができない。忘れてしまえば、楽になれるのか。解き放たれるときが、いつか来るのか。雲の羽毛に覆われた太陽は、私の苦痛を覗こうともせずに、微睡みの中、死に惹かれている。彼ならば生まれては死に、また生まれては死ぬ私のことを滑稽に思うだろうか。結局のところ星屑にすぎない。いずれ彼も同じ運命を辿