マガジンのカバー画像

空から落ちてきた

23
ラジオのつまみをいじっていたら、心惹かれる曲が流れてきたり、手紙入りの瓶が流れてきて、直接語りかけてきたり、そんな瞬間がほしくて。 散文、ときに韻文。胸いっぱいのさびしさをあな… もっと読む
運営しているクリエイター

#夕焼け

黄昏に棲む

黄昏に棲む

手放したものたちが棲む黄昏が爪立てるから胸が苦しい。明くる日も、その明くる日も過去からは逃げることができない。

忘れてしまえば、楽になれるのか。
解き放たれるときが、いつか来るのか。

雲の羽毛に覆われた太陽は、私の苦痛を覗こうともせずに、微睡みの中、死に惹かれている。
彼ならば生まれては死に、また生まれては死ぬ私のことを滑稽に思うだろうか。

結局のところ星屑にすぎない。いずれ彼も同じ運命を辿

もっとみる