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わたしが「わたしでいい」と思えたきっかけ④

深井くんは、同じ学科、同じ学年の、地味な男子でした。

後から、よーく見たらきれいな顔をしてることに気付いたんだけど、どちらかというと今でいう陰キャで、全然恋愛対象にはしてませんでした。

必須科目にPCで絵を描く演習があったのですが、1人ずつ座席が決められていて、近くの席に深井くんがいました。

陰キャらしく(偏見)PCに詳しかった彼にいろいろ教えてもらってる間に仲良くなり、1回生の終わり辺りから時々デートするようになりました。

そして、2回生の夏に告白されました。

メインの話題からずれるのでここでは深く触れませんが、正直言うと、彼のことがそんなにすごく好きだったわけではなく、「嫌いではないけど。。。」という程度だったので戸惑いはあったのですが、空気に流されてお付き合いすることにOKしてしまいました。(それなのにその後、4年も続くとは。。)

さて、前説?が長くなりましたが、本題です。

お付き合いが始まって2~3ヶ月経過したある日、何かの話題から派生して『かんちゃん事件』について彼に話す機会がありました。

好きでもないオトコから告られたうえに、そいつから友だちのほうが顔がかわいいと言い切られた大事故について聞かされた彼からの第一声は、、、

「え?俺はもこの顔の方がかわいいと思うけど?」

(↑きょとん顔で。)

!!!!!!!!!

びっくりしました。

とりあえず、びっくりしました。

びっくりしすぎて一瞬フリーズしてしまいました。



あ。なんだ。かんちゃんの言葉はかんちゃんの主観の話だったのか。

誰の顔がかわいいとか正解も不正解もないんだ。

この人にとってはわたしの顔が好みなんだ!

この彼の言葉でわたしは呪いから解放されました。



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