わたしが「わたしでいい」と思えたきっかけ③
かんちゃんに言われた言葉。
「ユリカのほうが顔は可愛い」
その言葉がほんとにショックすぎて、
そのとき、心の中がフリーズしてしまいました。
人って、ほんとに傷つく言動に遭遇したら、なにも考えられなくなるものなんですね。。
告られた件に関しては、なんとかごまかしはぐらかしたものの、その後の会話はちゃんと覚えていません。
電話を切った後、モヤモヤして、冷静になってみて、やっと自分がすごく傷ついたことに気がつきました。
その日から、しばらくずっと、かんちゃんにかけられた呪いの言葉を引きづって生活することになります。
「わたしはユリカより可愛くない。」
「わたしはユリカより劣ってる。」
「わたしはユリカみたいに愛されない。」
かんちゃんが放った言葉は、顔についてだけのものでしたが、わたしは、顔だけじゃなくて、わたしという人間すべてが否定されたかのような気持ちを抱えてしまいました。
その後のわたしは「女性としてユリカより劣っている」という劣等感を、なんとか抑えようと自身の心の中に「そんなことない!」と訴え続けました。
でも、どんなに否定しても、湧き上がってくる「お前は劣ってる」という声。
例えば、どんなに性格が良かったとしても、人間顔じゃないとかいうきれいごとは虚しくて、見た目が誰かより劣っているという認識は自信を大きく削ぎました。
後になってみれば、そんなのかんちゃんという人間の一評価に過ぎす、顔面の美醜に正しい正解なんてなく、好みにしか過ぎないと分かるのですが、そのときはそんなふうに考えれませんでした。
(もちろん、マジョリティに好まれやすい顔というのはあり、それを一般的に美人って表現するんですけどね。)
そんなわたしが劣等感から解放されるきっかけをくれたのは、その後に4年間も付き合うことになるかんちゃん事件当時まだ友人だった深井くんでした。
続きます。
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