見出し画像

曽野綾子 判断(『アラブの格言』より)

「私はカトリックの修道院の経営する学校で教育を受けたが、

そこで受けた最も高級な教育は、

『信仰をその人の部分で判断するな』

ということであった。

どの宗教にもあらゆる人がいる。

聖者も賢人も道徳家もいれば、

泥棒、変質者、殺人犯もいるのである。」

・・・

宗教を熱心に取り組んでいる人が

その宗教が言っていることを

実践できているのかというと

違う。

・・・

以前、聖書について学ぶことがあったが

学んでいたその人から酷いことをされたことがある。


その人自身は良いことをしていると思っているところが

余計に堪えた。

それ以来

関わりが持てなくなるほどに

堪えた。

・・・

どんな宗教においても

様々な人がいるということは当然だというのである。

熱意を持って宗教の教えを説く人ほど

その方向性を誤ると

とんでもないことをすることとなる。

・・・

そこで

その人がしたことで

その宗教や信仰というものを判断することは

間違っているというのだ。

・・・

その人はその宗教をすべて理解できているわけではない。

まして

すべてのことにおいて間違わないわけではない。

そして

そのことでその人やその宗教を

すべてを否定するという判断をしてはならない。

ということですね。

・・・

何事においても

一部を見て

全体を見たような判断をしないように

気を付けなければならない。

・・・

この言葉を読んだ時に

そう思いました。


よろしければサポートをお願いします。