曽野綾子　人生は予測不可能

私は

この世に

「安心して暮らせる」状態など

ないこと、


生きることは

運と努力の相乗作用の

結果であること、



従って

人生に予測などということは

全く不可能であること、



しかし、

それ故に

人生は

驚きに満ち、


生き続けていれば、

びっくりすること

おもしろいことだらけだと、


謙虚に

容認できるようになった。

いつどうなるのか誰にも分らない

この社会、日本、世界、地球、宇宙。

安心して暮らせる状態など

誰にも保障することなど出来ないということ。

現に

この現代において

戦争が

またしても起こっている。

生きるということは

運でもあり

運だけでもなく

努力することで

何とかなることもあり

ならないこともある。

だから

生きることは

運と努力の相乗作用の

結果だという。

だから

人生は

予測することなんて

できないというのだ。

けれども

予測できないからこそ

ふとしたことに

幸せを感じることもでき

驚きを持って

自然の精巧な不思議な仕組みに

感動することもができる。

ふとした喜びを感じる

このセンサーは

きっと

謙虚な気持ちが

つくりだしている。

『至福の境地』